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日記、日々の想い 

こいぬのしあわせ、分からなかった自分

🐕
子どもと妻が
こいぬを、貰ってきた
そのこいぬを
しろと、名前をつけた
庭で、飼われていたから
妻は、庭で飼う
そんなつもりだったらしい
でも、自分は
いや、可哀想だって
こんな、いたいけな
こいぬなんだよって
強く、強く
家ん中で、飼おうと
自分が、言ったんだ
もちろん、子どもたちは
しろと家の中で
戯れていられるから
大賛成だ
結局、賛成三票で
棄権が、一票
三対零になったんだよな
しろは、家の中
でも、やがて
しろは、どんどん
大きくなり過ぎてしまった
手に負えなくなって
しろは、庭で飼うしか
方法が、なくなってしまった
でも、そんなのは
人間の勝手な都合で
しろは、妻の思っていた通り
最初から庭で
飼えば良かったんだ
でも、可哀想なんで言って
家の中で
飼おうとしたのなら
ずっと、そのまま
飼わなければ、いけなかった
誰か知らないけど
「飼う資格がない」って
不法侵入されて
内玄関の扉に
貼り紙されちゃったけど
言い返せないよな
その通りだから
あの子どもの頃
あの捨てられたこいぬを
拾ってきて
何にも、出来ない
父親任せで
また、父親に
捨ててきなさいって、言われて
仕方なく、捨ててきて
だから、父親を恨んだ
一人よがりで
こいぬを助けたつもりで
自分が、癒されたかっただけの
そんな自分は
おとなになっても
何一つ成長していなかった
そう言うことだな
結局、自分が
幸せな気持ちになりたくて
いぬには、別の
しあわせが、あるなんて
考えもしていなかった
しろは、結局
最期の日々は
家の中で、過ごして
妻が、世話をした
しろの本当の
断末魔は
息子が、抱き締めた
腕の中だった
自分は、結局
何にもしない
おまえは、ずっと
子どもの頃から
そんな奴だったんだよな…




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