確かに、漂っている
ぷかぷか、ぷかぷか
あっ、面白いな、とか
あっ、新しい、とか
思える思いが、煌めいて
おまえは、掬おうとする
漂うのを、止めて
煌めいた、思いを
掬おうとする
確かに、思いは
液体のようでもある
ゆらゆらしているけど
掬って、手応えはある
さあ、掬った
そう思えた瞬間
思いは、溢れて行く
手のひらの隙間からね
そうとは、気づく
すっかり、溢れ落ちた後
まあ、錯覚だな
思いは
液体みたいじゃない
気体だな
そこに、あるはある
ただ、掬おうとしても
掴もうとしても
それは、空を切る
思いは、煌めいたけど
煌めいた言葉は
一瞬で弾ける
あとは、ただ虚空
おまえの思いは
いつも、そんなだ
煌めいて
一瞬で果て
ただ、虚空…