瞬間は、止まらない…

動いている
確かに、動いている
そうなんだろうね
昔のテレビの相撲中継
分解写真ってあったよね
あんなものは
今時は、何と言うことはない
ただ、当時は
スローモーションの
ビデオもない時代
連写された写真を
テレビで、直後に流す技術で
昭和３０年代では、なかなか
微妙な判定の時など
分かり易かった
ただ、ふと思ったんだよね
なんか、こんな風❓
そうなんだろうか、世界は
時間は、薄切れていて
この世界は、本当は
極薄に、薄切れていて
それが、ぺらぺら
積み重なって
この世界になる
おまえの世界
だから、記憶は
思い出は
断片で、甦る
そして、ぺらぺら
断片が積み重なって行く
おまえの記憶
きっとそんな風だ
でも、違ったね
分解写真
薄切りの一瞬
その一瞬の薄切り
その続きものの
一瞬の薄切りの間には
無限に、一瞬がある
いや、一瞬などなくて
すべては、液体のようで
だらだら、繋がっていて
切れる事はない
ただ、おまえの記憶には
一瞬が、切り取られて
甦るだけ
いや、それも違う
一瞬は、切り取られたようで
それは、一瞬の煌めき
煌めいた水面の下には
膨大な液体があって
だらだら、流れている
そんな風だと知った
おまえの記憶は
おまえの世界は
おまえのいるこの世界
その次元の話
他の次元は、知らない

ストップモーション - 日記、日々の想い　

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