しろのおかげで
自分のラッシー、あっ
いや、ラフ・コリーに対する
印象は、かなり
変わってしまったんだ
ラッシーは
おんなの子だしね
あのしろを
冷たく、見下ろしていた
犬は、きっと
おとこいぬだよな
しろを、まるで侮蔑するように
睥睨していたんだ
しろは、すくんでいた
みたいな感じがした
ああ、情けない😮💨
でもね、見方を変えると
あの腹黒いしろが
毛色が、白いくせに
腹の中は、真っ黒な
あのしろが
必死に、ヨイショ
していたんだからね
それで、しもべとして
認めてくれていたんだから
何しろ、吠えられた
とか、そんなことじゃなくて
見下されていただけだから
やっぱり、こころのひろい
根は、優しい犬種
なのかも知れないな
自分より、強い相手に
無闇に、ひれ伏す
しろは、ともかくとして
それだったら
ラフ・コリーは
子どもの自分の
抱いていた憧憬と
変わらない犬とも、言えるな
とにかく、ラフ・コリーが
ただ、コリーで
ラッシーで
自分だけじゃなくて
子どもたちには、みんな
憧れの犬だったんだ
やっぱり、見かけはするけど
お金持ちの家の
高いの塀の向こう
子どもたちの
近寄れない先で
塀の隙間から
覗いて見るような
犬だった気がする
そうすると、わんっ❗️
とか、吠えられちゃう
そんな感じだ
とにかく、ラッシーは
テレビドラマだ
昭和30年代は
米国製ドラマが
いっぱい放送されていた
日本のテレビ局が
まだ、そんなに
自前のドラマを作れない
そんな時代だった
ドラマは、西部劇とか
ホームドラマ
その中に
名犬ものも連ドラも
いくつか、あったんだ
ラッシーは、その中では
一番、人気があった気がする
田舎の農家の話で
家は、そんな豊かでは
なかった気がするけど
飼い主の少年と
愛犬の牝のラッシーが
毎回、田舎町の
事件を、解決していく
そんな話だったのは
覚えている
もちろん、ラッシーは
少年とともに
主役だから
少年を、助けてくれる
とにかく、賢くて
女の子だから
優しくもある
とにかく、あんな犬と
一緒に、暮らせたらな、と
そんな風に、思える犬だった
正直、視聴者で
子どもだった自分の
分身としての少年と
いつも、助けてくれて
寄り添ってくれる
優しいラッシーと
その記憶しかない
でも、ドラマの最初の設定は
おかあさんと、おじいちゃんと
少年の家族だったらしい
ただ、その記憶は
はっきりしない
それと、1957年から
十数年にもわたって
作り続けられていた
ドラマだから
どのシリーズかも
よく分からない
ただ、多分
最初の頃の
シリーズだと思う
でも、このドラマは
オリジナルの話とは
まったく、別物だった
ドラマの二十年近く前に
米国の新聞に掲載された
連載が、元になっている
そんな事は
大人になる迄、知らなかった
to be continued