昨日、しっかり降った雨も、未明には、上がったようです。朝から、曇りです。日がない。ただ、空港観測の最低気温は、14.5℃です。かなり暖かった。晴れて来る予報なので、やがて更に春らしい麗らかな日になるのかな、と期待しています。
朝の投稿に、コメントを、頂きました。書くのが、好きなんですね、と。頂きました!って、ますます、調子乗ってますが。本当、何でこんな書いてるんでしょうね。さっぱり、分かりません。でも、だいたい、自分は、こんな風です。
思春期に詩作に嵌って、なんだか、いっぱい、書きました。読者は、自分だけです。でも、ふと、鬱陶しくなって、みんな、捨てました。今は、何を書いたのか、覚えていません。みかんを剥いていて、指先のささくれに染みて、それから、色々、妄想。或いは、学校帰りの通学自転車。側溝に、目が行くと。吸い込まれるみたいで。かえって、寄って行ってしまう、自分。それから、色々。妄想です。その断片だけは、覚えています。
それから、小説擬きの散文です。反、反、反の時代だったですから、反物語です。読者は、恋人だった妻だけです。それ以上は、面倒な自分が、いました。もちろん、完成させて、捨てました。いらなくなったので。
もう、読書も、まったくしなくなっていました。読んでると、なんか、面倒になってきて、放り出します。○十年も。書き物も。あっ、面倒じゃないから、ちょっと良いかなと思って。俳句を、作ってみたことは、ありました。でも、これは、すぐやめました。仕事で、忙しかったし。僅かな作ったものは、捨てませんでした。なんか、作ったものを、無闇に捨てるのは、勿体ない気がしました。初めてですが。でも、気に止められませんでした。知らず、もうありません。凄く、嵌るけど、拘れない。ずっとは、無理でした。
ダイエットも、そうです。変な減食じゃなくて、しっかりとした食事時間、量と、栄養の管理。とことんの運動。ひたすらのアナログな努力。四か月で、25kg。最終的には、28kgの減量に成功しました。174cm、63kgです。21歳の時の体型です。やっぱり、ちょっとしたもんだな、自分は。ダイエット本の成功体験なんて、ちょろい、ちょろい。ダンベルと、ハンドグリップしか投資してないよ。自分って、かなり、凄い⁉︎調子に乗りました。
希望退職後の休業を終えて、また、仕事復帰。残業と、付き合い。せめて、食事管理。やってらんない。じゃあ、運動は。ああ、かったるい。もう、飽きてました。あっと言う間に、17kgのリバウンド。でも、ダイエットは、たまに、思い出しました。最初の熱は、戻らないけど。その都度、5、6kg減らして。飽きた。繰り返しました。でも、今は、一応、またやった後です。73kg。まあまあ、です。
芝居も、嵌りました。あっ、芝居は、教わった大先生の芸能生活○十周年のミュージカル、一回だけですけど。レビュー風味の。ミュージカルですよ!何と‼︎子どもの頃に、フォークダンスしか踊ったことのなかった自分が。アラフィフだった親父が。下は、高校生からの若者たちに、混じって、ラインダンスまで。C県辺境から、都内郊外のスタジオまで通って。夜中、11時まで、丸一日レッスンとか。
まあ、大先生のポケットマネーだったから。小ちゃい箱の芝居でした。しかも、一回限りでした。さすがに、儲からない。負担あり過ぎでした。でも、映像の芝居は、嵌ったままで。生まれて始めて、少しは、続けました。二時間ドラマで、ほんの短時間ですが、帝王と対面のセリフぶつけ合いの芝居を、させて貰ったりとか。地上波ドラマに、何本か出ました。CMも、何本か。再現ドラマは、結構出させて貰いました。スクールが、テレビ局の子会社運営なので、都心までは、延々と通って、レッスン頑張りました。
啓発ビデオとでも、言うんですかね。官庁とか、企業とか。事務所が押してくれて、官庁の宗教法人向けのを二本連続で。一応、主役。後は、そっち関係の役所の反社会的な勢力対応の金融機関向け。これは、主役は、頭取役で、昨年コロナで亡くなった女優さんの義兄さんですね。昔の黄門様の角さんです。その人の前で、庁の課長役になって、1ページ近いセリフを、喋る訳です。人生、迷走に入っていた自分が、有名俳優さんの前で、あり得ないキャリア官僚役になって、能書きを延々垂れ流せる訳です。ますます、調子に乗りました。でも、最後の数行で突っ掛かって、長回し一回の野望は、砕け散りましたが。
そんな啓発ビデオで、オーディションで受かって、主役を貰ったこともありました。製薬会社のC型肝炎新薬の、患者啓発用のビデオです。主役の患者役です。そんな撮影は、一日で終わります。相手役は、奥さん役の女優さんだけです。まったく無名の女優さんですが、若い頃から、ずっと、女優一筋。今も、中堅劇団で、幹部として、活躍されている方でした。まあ、そこは、素人なりの開き直りで、頑張りました。帰り道に、女優さんから、「良くおやりになりますね。」と言って頂いたのが、一番の宝物に、なったかも知れません。そうです。自分は、褒めると伸びるタイプなんです。伸び過ぎて、伸びたままに、なっちゃいますが。
無名でも、立派なプロと言える方に、ふと、漏らして頂いたんです。本音と思えて、とにかく、嬉しかった。碌なキャリアのない相手で、覚悟されて、撮影に臨まれんだろうな、とは思いましたが。帝王との僅かなセリフのやり取りの芝居でしたが、監督から、お世辞で、今日のベストショットだと言って頂いた時よりも、こころに沁みました。
でも、そこで、終わりですね。結局お金にならない。これ以上、妻にも、家族にも、迷惑は、掛けられないと言うことがありました。あの世界は、究極のピラミッド社会。需要のある一部の人たちだけに、富は、集中する。視聴率の取れる、客の呼べるそんな人たちだけに。ある意味、実力主義の極みで、分かりやすいですね。もちろん、どろどろとした人間関係も、絡むようですが。基本は、金を取れる人たちだけが、偉い。当たり前です。自分は、そんな世界の、端くれの、そのまた端くれ。更に、その端くれ位には、取り付いたんでしょうが。それ以上、頑張っても、無理。そんなことは、最初から分かっていて。たかだか、アラフィフの素人ですから。改めて、良く分かって。もう良い、となりました。
それで、爪痕は… 殆ど、残っていません。後で、仲間に聞いたんですが、そんな主役とか、良い役やったんなら、事務所に頼んだら、と。事務所は、一応、啓発ビデオなんかでも、所属タレントの作品は、持っているらしいのです。ダビングのビデオ、貰えるよ、と。でも、なんか、気恥ずかしくて、恥ずかしいです。自分には。それで、結局、何も、ありません。
JRの全車両と駅に二週間掲示された、官庁のポスターのモデルになったものと、帝王と絡んだ一分ないかも知れないような場面の入ったドラマの、後々のテレビからの録画がだけが、自分の手元に残った爪痕です。
ここに書いていて。何だか、いっぱい書いていて。少しでも、今度こそ。爪痕を、とは思っています。