ちびが増えて
しろが…
そして、ちびも
当たり前だけど
ふたりとも、急じゃなかったし
ちびの最期は
もう、散歩は出来なかった
だけど、それまでは
しろの初めてのお散歩から
二十年以上は
いつも、お散歩だった
なんか、ずっとだった
ものごころついてから
自分の最期まで
ずっとわんこと一緒とか
そんなひともいるだろうけど
ものぐさなおまえには
珍しい日課だったから
他に、そんなに続いた
日課は、なかったから
おまえに、とっては
忘れ難い日課だった
一緒に走ったり
しっぽを引っ張って
噛みつかれて
しっぽを引っ張って
噛みつかれた
あれっ🙄
そんな散歩の思い出
しろの時は
会社の休みが多かった
延々、5.、6kmとか
ただ、ちびとふたりになって
家族で、お散歩も無くなり
おばさん同士で
朝には、散歩に行くから
だいたい、夕方になった
しろも一緒の散歩の時は
ちびは、ついて行くのがやっと
健脚ではなかったのに
何故か、晩年には
朝晩、一日2回になった
本人は、弱り始める迄は
やる気満々
夕方に構うと
もう、散歩のつもり
リードのところに
連れて行かれた
仕方がない
季節によれば
夕方から
帰りは夜道になる
暗闇の田んぼ道
ちびは、あちこちくんくん
待つしかない
そんな時だな
空港は、夕方で離着陸ラッシュ
絶え間ないジェットの音
見上げる旅客機のライト
いつも、ぼんやり
見つめていた記憶