いつも、跳びたかった
そのまま、飛んで、翔んで
永遠に、翔んでいたい
そうだったかも知れない
それは、おまえが
跳べないから
ましてや、飛べもしないしい
翔べる訳もない
いつも、這いつくばっていた
せいぜいが、這い回り
だからこそだね
そんな這いつくばって
這い回ろうとするおまえ
そこでは、みんながみんな
這いつくばり
這い回ろうとしていた
せせこましいな
揉みしだかれていた
それでも、這い回って
這い抜け出して
這って行くひとを見れば
おまえは、きっと
跳んで見えたのだろう
飛んで、翔んで
見えたのだろう
跳べないかな
飛んで、翔べないかな
そう、羨んで
そう、夢想した
いつも、そうだった
そして、這いつくばって
這い回ろうさえしない
這い回って、這い進んで
それで、跳べるか
飛べるか、翔べるか
そんな事は、分からない
でも、這いつくばったまま
這い回ろうとさえしない
そんな、おまえは
蠢きに、囚われたまま
這い抜けることさえ
出来る筈もなかった…