だいたい、決まってるよ
具合が悪くなければ
起き上がって
昔は、会社
遥か昔は、学校
今は、何にもない
ようでいて
たいがい、何かやる
あれと、これと
結構、いっぱいだな
ひとつひとつ
繋がっている
ひとつひとつ
更に、繋がって行く
真夜中になれば
もう、眠る時間
ひとつひとつ
繋がった一日
明日も、きっと
同じ、一日
いや、少し違うか
でも、だいたい同じ
そんな一日のはず
繋がって、一月、一年
だいたい同じが、繋がって
…いや
違うよね
一日、一月、一年
一分、一秒
すっかり、違って
繋がってはいなくて
日めくりみたいに
めくられて行くけど
繋がってはいなくて
何がが、違って
時々、まったくの破断
大怪我の時も、そうだ
大地震の時の、おまえ
破断
まるで、ストップモーション
いや、そうだな
本当は、いつもそう
極小の、ストップモーション
繋がりはなくて
連続はなくて
きっと、大怪我の前の
普通と思えた、おまえ
大怪我の時の
破断に陥ちた、おまえ
大怪我の後の
救急車の天井
サイレンの唸り
やがて、手術室
手術室のライト
先生や看護師さんの声
甦って来る
ストップモーション
時間の断片は
ただの断片で
その重なりが
おまえの
一秒、一分、一日
おまえが生きている
生きて来たこの途は
繋がって来たようで
本当は、ストップモーション
その積み重なりで
次のストップモーション
それは、この日めくりを
めくってみないと
きっと、分からない…
