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日記、日々の想い 

晩秋には、掘りごたつ…

こたつに、潜っている
昔がら、好きだ
晩秋ともなれば
初冬にもなれば
引きこもりには
一際ぬっくぬく
何もかもから、引きこもり
こたつに引きこもり
でも、何だかな
掘りごたつじゃないからね
潜り足りないな
その点、子どものおまえ
学校から一番に帰る
家族の中ではね
かあさんは、針仕事
居間には、おまえだけだ
掘りごたつに潜る
こたつの上には
みかんの山
頭だけ出した目の前には
テレビだ
まだ、テストパターンだけどね
でも、どうして
掘りごたつだったのか
ふと、思い返していた
あれは昭和30年代始め
そんな時代の新築にも
意外と珍しかった
首都圏の大きめの街
新興住宅地だった
どうして、だったのかな
そうだ、とうさんは
自分で、設計した
何か、無駄に
とうさんの夢の詰まった
せせこましい家だったけど
そう言えば、古い実家は
こたつはあったけど
掘りごたつじゃなかったか
曖昧な記憶だけど
多分、とうさんは
掘りごたつが
欲しかったのかな…
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