こころが、痛いとは
限らないと思う
身体が、耐え難く痛い時
例えば、あの大怪我の時だ
あたまは、ぐるぐる
何にも、考えられない
息は、絶え絶え
死ぬ程痛かった
死ななかったけど
あの耐え難い
痺れるような激痛
脚がもげるような
言い表せない
でも、こころに
痛いはなかった
こころは、半ば飛んでいた
でも、翌日だったか
出血も酷くて
輸血となった
激痛、更に奥深い
痺れは、弱まり
剥き出しの痛み
動けないおまえ
何にも出来ないおまえ
治療して貰って
看護して貰って
でも、何にも出来ない
多分、痛みは
痺れが弱くなったから
痛く感じるだけで
弱くなっていたんだと思う
でも、そうじゃなかった
我に返ったおまえには
脚が腐って
無くなるかも知れない
なんで、こんな羽目になった⁉️
いや、なんでここまで
おまえは、鈍臭い❓⁉️
思い始めたこころが
耐え難く痛かった
患部の脚を、もぎたくなる
いや、もがれるかも知れない
いや、おまえの人生が
もげ掛かっているのかも
骨の髄まで、しみじみ
こころの、すみずみ迄
しみじみ
痛かったと思う
こころも痛い時は
本当に、本当に
おまえが、痛い…