確かに、雨が
大っ嫌いだった
傘を差していても
雨粒は、吹き込む
しっかりした雨なら
傘の柄を伝わって来る
雨滴が、手を濡らす
気持ち悪いな
もちろん、カッパも着ている
ただ、大雨なら
カッパの下にも沁み込む
服が、じっとり
前から、吹きつければ
傘を、必死に傾ける
立ち向かうように
夢中で、歩いていると
目の前が、大通り
クルマが、走り抜ける
ハッと、我に返った瞬間
ビチャンッ❗️
泥水を被っている
ますます、気持ち悪い
必死で歩いて来た
いつもの遅刻ギリギリ
何とか、大通りを渡り
学校は、もう少し
多分、ぼうっとしていた
ビチャンッ‼️
今度は、泥水の水溜まり
運動靴だったら、最悪
学校で上履きに履き変えても
靴下が、ぐちょぐちょ
もちろん、たいてい長靴
それでも、撥ねた泥水は
靴下を濡らした
学校で、裸足になるしかない
そんなおまえも
帰り道の雨は
少し、まったり
急いでいないと
泥はねにも合わない
水溜りも避ける
友だちと別れて
ひとりの帰り道
俯いて歩くおまえ
そうだね、そんな時
ふと、気づく
何か、明るい
傘の下からは
雨粒が、見えない
傘を畳んでみる
雨は、上がった
明るくなった空
振り仰ぐ、晴れ間❗️
そして…虹🌈‼️