とにかく、嫌だった
会社に支配される
そんな感じがしていた
おまえ自身の人格❓
境界型社会不適合者
そんな思い
おまえ自身への決めつけ
それも、あったからね
とにかく、組織に入ると
おまえは、凄く苦しむ
そう、思っていた
後々、思えば
半分は、当たっていた
でも、半分は違うかな
ひとは、結構
組織への違和感の中で
それぞれが、それぞれに
苦しんでいたりして
おまえと
そんなには、変わらない
おまえは、多分
嫌なものは、嫌で
とにかく、避ける、逃げ出す
とことん、立ち向かわない
そんなだったと思う
それが、思春期引きこもりか
でも、足掻いて、足掻いて
会社員に辿り着いて
でも、せいぜいが
半身で、立ち向かって
半身で、避けよう、逃げ出そう
ずっと、そんなだった
いつも、嫌で、嫌で
でも、気がつくと
そうでもなかったのかな
中高年になって
希望退職の話か来て
一も二もなく、応募
息つく間もなく、引き継ぎ
疲れ切って沈み込んだ
真夜中の電車のシート
いつも、眠くなるけど
凄く、目が冴えていた
頼りなさ
なんだろう
この頼りなさ
おまえしかいない
もう、おまえだけ
そうなんだな
おまえは
会社と言う船から降りた
おまえは、ひとり
漂い始めていた
そうだな、おまえ
嫌で嫌な、会社
その会社を、定年退職する
知らず、いつも
ぞんなおまえを
いつも、いつも
思い描いていた…