接客業のひとは
やっぱり、ひとが好き
嫌な思いをしても
何とか、ひとに食い込む
まさに、食い込むね
人格に、喰らいつく
そんな感じかな
何のかんのと言っては
それなり、それとなく
とにかく、ごく自然に馴染む
そんな自然な人当たりとか
或いは、作った工夫とか
それもあるとは、思う
でも、意外と
結局、喰らいつく
喰らい、喰らわれ
喰うか、喰われるか
ひとは、誰しも
そんな事は、思わない
でも、他人目のおまえには
そう思えるのだと思う
おまえは、社会不適合者
境界型だとしても
まったく、馴染めない
そうは、思いたくないけど
ただの自己憐憫か
とにかく、ぞんなで
でも、こんな時代
おまえに向かない
第三次産業時代
学習だの、鍛錬だの
まったく、やらない
いや、やれない
努力する才能がない
そんな、おまえには
新たな職探しとなって
唯一のよすがだった
職務経験、その記憶が
とことん、うんざり
逃げ出したいだけだった
出来るだけ、楽な仕事
いや、せめて気を使わない
その程度、出来るだけね
そんな思いの職探し
生きるのは、好きだよ
何となく、だけど
給料は、食えれば良い
でも、そうなんだよね
さすがに、アラフィフの手前
おまえが、思う楽はない
おまえには、すべてきつい
喰うのは、きつい
当たり前に、きつい
でも、何とか
少しは、楽そうで
多少は、貰える
ぞんな仕事を、探したい
生きがいだの
そんなものは、要らない
楽しい、苦しい
やがて、達成感
そんなものは、要らない
楽に、仕事をして
僅かでも、楽に貰って
ごはんを食べて
わんこと散歩して
また、ごはんを食べて
テレビを、見て
ガラゲーに、パソコンネット
後は、お風呂に入って
ぐっすりと寝る
それだけで良い
そんな感じで、職探し
見つかる訳ないよな
そうは、分かっているけど
何とか、しなきゃ
何とも、ならない
そんな感じの職探し
迷走の始まりだったかな…