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日記、日々の想い 

膝関節人工関節置換術

 三日前迄書いていた、ここ数年で、自分に起きたことの、自分語りの続きです。
 膝関節手術の入院の日、妻と、一緒に、クルマで、病院に向かいました。クルマでは、数分、いや5分で,到着します。入院手続きを、します。次いで、病床に案内して貰います。六人部屋です。一番、出入口から、手前のベッドになりました。拠点病院のはように、室内には、トイレは、ありませんから、これは、自分としては、良かったです。
 自分は、最初から、引きこもる気満々です。その点でも、部屋の出入りに、同室者と、あまり顔を合わさない事で、都合が良いですね。いやあ、本当に、自分は、まずそんなこと思ってる時点で、酷い社会不適合者だと言う自覚は、もちろん、あります。でも、ただただ、たるくて、面倒いんで。御免なさい。
 また、予備検診も、あります。レントゲン撮影も、あります。慎重には、慎重を、期すのでしょうね。まあ、当たり前です。血圧も、測ります。まだ、下がり切っては、いませんけど。一応、最高血圧が、150以内には、収まるようには、なっていました。薬も、二種類に、増えていましたけどね。とにかく、手術を受けるのに、問題ない水準には、収まっていました。
 主治医の院長や、副看護師長、当日の担当看護師からも、改めて、手術や、入院生活、持ち込みの生活用品などの再度の説明、確認もありました。まあ、準備万端ですから、問題は、ありません。寝巻きも、持参です。借りるものは、ありませんからね。
 移動売店が、あるらしいんですがけど、購入する必要など、ありません。妻には、物入れに合わせて、天然水の買い置きの、買い足しだけ、お願いしました。それは、明日と言う事で、帰って貰いました。
 新鮮だったのは、担当理学療法士さんの担当者が付いた事ですかね。ベッドに、主治医と、療法士の名札が、両方下げられました。リハビリを、手取り足取り、担当者が管理して、実施してくれます。
 まったく、半世紀前の病院には、なかったシステムです。リハビリの計画書が、療法士さんから、具体的に、示されました。リハビリ過程の目標など、説明を受けて、了解した旨、署名も、求められます。その計画に、基づいて、手術後、入院時、退院後と、リハビリが、行われていきます。
 もちろん、リハビリは、療法士さんにやって貰うものではなくて、自分で努力して、実践しなければ、なりません。それは、今も、昔も、代わりません。しかし、現代では、医師以外の、身体の機能回復の専門家が、より身近に寄り添って、助言、補助を、してくれる訳です。
 現代の医療機関に、定期的に通院されている方であれば、当たり前過ぎる話なんでしょう。でも、滅多に医者に通うこともなくなり、現代の医療のシステムにも、興味を持たなかった自分には、驚かされる話ばかりでした。
 入院当日は、食事は、させて貰ったと思います。翌朝は、食べなかった気がしますが。直ぐに、点滴になりました。ベッドごと、移動となります。こうした細かいところも、半世紀前の手術の経験しかない自分には、いちいち新鮮です。もちろん、少し前に、脱腸の手術の時に、院内生活を体験していて、色々、分かっていた事も、あります。
 手術になりました。院長の執刀ですが、脱腸の手術の時でも、同じ感じを抱いたんですけど。なんか、手術着を着た先生や、看護師さんたちの雰囲気が、普段と違って、誰が誰だか、良く分かりません。マスク越しで、顔が見えないこともありますが。やっぱり、緊張もありで、雰囲気も、少し変わるのでしょうね。
 下半身麻酔ですが、やはり睡眠導入剤のような薬は、追加で、使って貰っていました。身体に対するダメージがどうなのかは、分かりません。でも、楽は楽です。直ぐに、眠りに落ちたと思います。目が覚めると、既に、夕方でした。
 妻には、あまり頼むこともないので、直ぐに帰って貰いました。若い頃の大怪我の時と比べると、自分も、多少は成長したのでしょうか。あの時は、いい歳して、母に、ああして、こうして、と。ああじゃない、こうじゃない、と。見かねた兄に、叱られていましたからね。
 手術ですが、軟骨のほぼ無くなった右脚の膝関節、その関節部分に、金属の人工関節を、埋め込むと言うものです。膝蓋骨の裏側の大腿骨、下腿骨の、それぞれの骨の頭の部分を少し削って、チタン合金を、被せます。チタン合金部分が、軟骨の代わりをします。関節部で、噛み合わさり、滑り合うのです。先生は、歯に、金属や樹脂などを被せるのと同じイメージだと、仰っていました。分かりやすく説明して、患者の不安を取り除く為でしょうがね。
 自分の膝関節症は、CTスキャンの画像でも、見せて貰いましたが、大腿骨と下腿骨の噛み合う部位で、緩衝的な役割を果たす軟骨が、磨耗してしまって、ほぼ無いのです。ですから、骨同士が、直接擦れ合うようになってしまっていました。結果的に、脚を動かす毎に、骨同士が、削り合っているような状況になってしまっているのです。ちょっと、グロテスクな位の感じですが。
 それで、手術では、骨が削れて炎症を起こしている表面を、切除して、チタン合金の人口関節を、大腿、下腿の骨の頭の部分に、装着します。チタン合金が、一番、骨と相性が良いと言うことでした。でも、異物には,違いありません。
 例えば、将来、IPS細胞から、軟骨が再生出来て、移植でも出来るようになれば、より完璧な治療になるのでしょうがね。まだ、だいぶん、未来の話なのでしょう。
 それで、自分は、手術前は、右脚は、痛みからあまり曲がらないし、伸びなくなっていたんです。ですから、正座なんて、とんでもなくなっていました。その右脚を庇う左脚も、右脚からの負担の為に、膝関節症を、発症していました。ですから、膝関節注射を、左脚にも打って貰っていました。
 あとは、ロキソニンのジェネリックの湿布薬を、両脚にべたべた貼って。鎮痛剤を飲んで。しかも、湿布薬の足りない処には、買い溜めてしてあった、市販のインドメタシン系の、ローションの消炎剤を、塗りたくって、何とか。立ち仕事を、続けていました。我ながら、職場の最後は、近くの備品に、身体を預けたりして、掴まり立ちになっていて、結構、壮絶に、仕事をしていました。
 手術より前、入院した初日の夕方に、リハビリ室を訪ねていました。療法士さんから、言われていましたので。脚の曲がりを、専用のスケールで測ります。悪い右脚は、125度までしか、曲がりませんでした。正座した状態が、180度です。かなり、深刻な状態ですね。
 痛みと、可動していない事が、重なって、そうなってしまっていました。また、伸ばしても、15度位にしか、伸びません。これも、真っ直ぐ伸ばせれば、0度と言う事になります。因みに、膝関節痛を、発症し始めていた左脚は、5度から、180度と、健全に曲がっていました。
 実は、ネットで、事前に調べた予備知識が、ありました。人工関節置換手術を受けると、多くの場合、曲がらなかった関節は、更に曲がらなくなるようでした。良くて、元通り程度でした。悪くすると、以前より曲がらなくなる、と。ですから、痛みがあっても、関節が、きちんと曲がっている人は、人工関節は思い止まった方が、良い、と。
 伸ばす方は、人工関節に、引っ張られるような感じで、伸びるらしいんですけどね。でも、自分の場合、痛みが、耐え難くなっていた事。かなり、曲がらなくなっていた事。ある程度曲がらなくても、日常生活への支障を、悪化させる事はない、と判断したのです。
 それと、主治医の院長が、伸びる方は、伸びるけども、曲げる方は、難しい。とりあえず、現状の曲がりに迄、リハビリで、戻しましょう。と、あまり調子の良い事は、言いませんでした。その話が、自分独自のネット検索と、合致したので、信頼出来ると判断したのです。とにかく、耐え難い痛みを、何とかしなけれはならない状態に、追い込まれていましたからね。
 担当の療法士さんからは、曲がりは、この曲がり迄、何とか、頑張りましょうと言う話になりました。それと、伸ばす方は、間違いなく、伸びます、と言う話でした。
 病室に、帰って横になります。看護師さんが、睡眠導入剤は、処方出来ると言う話でしたので、貰いました。脱腸の手術の時、眠れなくて、苦闘しましたからね。今度は、素直に、睡眠導入剤を、貰いました。それでも、寝付くのには、少し苦労しましたけどね。そのあとは、ぐっすり、寝めました。
        to be continued

 今朝の当地は、空港観測値で、最低気温20.9℃でした。昨日と、ほぼ同じです。意外と、低かってですね。そのせいか、朝までぐっすりと、良く眠れました。ただ、その後の気温は、昨日より、かなり上昇しています。午前中で、30℃超え。真夏日。昼下がりの現在迄の最高気温は、32.2℃。今晩は、昨晩よりは、寝苦しい夜に、なるかも知れないと、覚悟しておきます。




 

コメント一覧

takey813
コメント有難う御座います。半世紀近くを経て、また右脚の治療を受けてみると、医療が別物に進化していたと、つくづく思いました。まあ、完璧じゃないんでしょうけど。だから、もっと、感染症病棟を、と騒ぐ人たちがいますが、今の医療が、破壊される怖さを、感じます。
アミ
6年前の股関節の手術時を思い出しました。
今は医学が進んでいるから、すぐに、歩かせるんですね。
ひざと股関節では違うけれど、人工物を入れるところは同じですね~。
私の場合、翌日は車いす。 その翌日は歩行器になり、1週間で杖に。
のんびり、寝ていたいのに、リハビリは結構、シビアでした。
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