透明な光
光の透明
気持ち悪いのは
地べたを這いつくばる
軟体動物とか
くねくねして、てらてら
気持ち悪く輝く
集まれば、うじゃうじゃ
なんて、気持ち悪いんだろう
悪寒、鳥肌
そんな時に
空を振り仰ぐ
よく晴れた日がいい
雲ひとつない青空
よく目を凝らせば
星が見える❓
そして、お日様
目を細めても
目が眩む
透明な光の渦
光の渦の透明
ただ、透明…
やがて、気づいた
思い知った
そうなのだと思う
いのちのおまえは
あのくねくね、てらてら
鈍く光を跳ね返す
おまえの身体は
おまえだけじゃない
きっと、微生物山盛り
うじゃうじゃ、くねくね
おまえ、気持ち悪い
いのちは、気持ち悪い
でも、おまえには
たったひとつ、かけがえがない
おまえと言ういのち
くねくね、じっとり
でも、日差しを撥ね返して
てらてら、鈍く輝く
それがいのちで
それがおまえ
時々、おまえは
あの光、透明に
魅入られたりするけど
くねくね、てらてら
撥ね返して
透明ではないいのち
でも、透明は
恐らく、ただの無
いのちの無い世界
だから、そうだね
このままが良い
鈍く輝いていれば…