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日記、日々の想い 

雨上がり、いのちの輝き

雨はね、鬱陶しい
道を歩けば、濡れるしね
土砂降りなら
傘を差しても
カッパを着てても
なんだか、ぐしょぐしょ
そんな記憶しか無い
傘の柄を握り締めていて
首をすくめて
とにかく俯いて
足元だけを見つめる
水たまりだらけ
昭和30年代なんて
舗装道路だって
ぼこぼこだらけ
直ぐ、水たまりだ
ましてや、石ころだらけ
未舗装の道には
泥水、水たまり
転んだら、悲惨
とにかく、水たまりだ
俯いて、歩く
転ばなくても
運動靴を突っ込んだら
ぐちゃぐちゃ、悲惨
長靴なら、まあ大丈夫
でも長靴は、動き辛い
だから、よほどじゃ無いと
いつも、運動靴だった
でも、だめなんだよな
滅多に、転んだりしないけど
たいてい、突っ込んだ
気をつけていてもね
おまえは、鈍臭い
また、やったよね
気持ちが、苦くて
手元の傘の柄
滴ってくる雨水
苦い気持ちに
冷たく沁みる
なんだかなあっ…
そんな時だな
気づくんだよね
雨が、小止み
ほんの小止みの雨
傘を畳んでみる
ちょっと、霧雨だけど
もう、傘は良い
不思議だよね
服も靴もぐしょぐしょ
でも、傘を畳んで
見上げた空
霧雨の先には、薄日だ
さっと、気持ちが
縮こまていた、気持ちが
すっかり、軽く明るい
また、ふと
見下ろした道端
草むらが、しっとり
雨粒を宿して
鈍く、輝いている
雨は、いのちだな
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