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日記、日々の想い 

海辺の高台,その坂道で…

そう言えば
ずっと、引きこもってた
そんな気がしてたけど
そうでもなかったのかな
高校生の自分
同級生の
どの友だちだったのか
ぜんぜん、思い出せない
ただ、その友だちが
おまえの家に
寄ってみたいって
その日、ふと
言ったんだ
高校は
隣町で
海辺の県立校だったけど
でも、地方の中核都市の
自分の街の、生徒の方が
ずっと、多かったんだ
自分は、高校に近い
海辺の街で
でも、友だちは
市街でも、ずっと
内陸に住んでいた
ただ、二人とも
通学は、自転車だし
友だちは、途中ちょっと
寄り道するだけで良い
それで、あの日だった
友だちと並んで
走らせていた自転車を
実家の我が家への
少し長い坂道で
友だちと一緒に
降りて、歩いていた
なだらかだけど
結構な高台への坂道
歩きながら、振り返る
真っ直ぐに
海へと続く一本道
散在する家々
電波管理局の鉄塔の林立
傍に見ながら
道は、なだらかに
あの海岸道路へと
また、上って行くんだ
そんな時に、友だちが
「おまえ、凄い良いとこ、
 住んでんだな」って
言ってくれたんだ
何か、凄く
嬉しかった
高級住宅地なんかじゃない
普通の住宅地だったけど
多分、どの高級住宅地でも
あまりない位に
美しい海辺の街だって
ぞんな風に
その頃の自分は
何度も、何度でも
思うことが、あった
そして、もうあの街には
自分は、帰ることもないけど
もう、セピア色に霞んだ
その記憶を辿る時
名前も、顔も思い出せない
その友だち
でも、その言葉だけが
聴こえてくる…




コメント一覧

takey813
コメント有難う御座います。素直と言って頂ける言葉は、自分にとっては、かけがえなく嬉しい言葉です。自分は、多分、自分のことが、少し好きで、そんな自分に、素直でありたいと、思っているからです。
アミ
素敵な散文詩をありがとう❣
私も、このように、素直に、書けたらいいなぁ~。
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