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日記、日々の想い 

いぬと野良と、虞犯少年と



ねこ好きなひと
御免なさい
自分は
碌なもんじゃない
子どもの自分に
芽生えていた
むらむらとした、衝動…
首都圏でも
少し、都心からは
離れているけど
それなりの地方都市で
自分は、育った
でも、実家は
海岸段丘の、高台
だから、ちょっと
都市インフラが、脆弱
水道、下水道、ガス
砂丘の台下、低地の街には
公営住宅も、いっぱいあって
みんな、揃っているんだけど
でも、高台のこの地域に
持って来るのには
手間も、お金も
かなり、掛かるらしい
だから、豊かな市だけど
なかなか、インフラ整備を
して貰えなかった
進んでいなかったんだ
だから、トイレも
昭和三十年代のその頃には
まだ、汲み取り式だった…
故郷の平野を
見下ろしている
故郷の霊山から
冬に吹きわたる、冷たい颪
その颪を、防ぐ為に
北側は、高いブロック塀だった
トイレは、北側
だから、ブロック塀は
汲み取りのホースの出し入れに
ブロックを一つ
くり抜いてあった
それで,近所には
住みついてる野良たちが
いっぱい、いたんだ
その野良たちには
そのブロックの穴が
腰掛けるのには、ちょうど
良いみたいだった
しかも,野良たちは
何匹もいるから
代わりばんこに
年中、腰掛けている
それで、ブロック塀の
その北側には
広い私道があった
そこは、野良たちの縄張り
そして、北側だけど
開けていて、日当たりもある
でも、ブロック塀の内側
そこは、実家の北側だから
暗くて、狭いんだ
だから、野良たちは
みんな、私道を向いて
腰掛けていた
実家の側には
お尻を、向けている
だから、自分には
いつも、野良のお尻ばかり
これ、チャンスだよね❗️
自分は、手に箒
あの野良の、お尻❗️
これで、思いっ切り‼️
ぶっ叩いたら
どんなに、気持ちが
良いだろうか‼️
…自分の息子が
結構な不良少年だった頃
担任の先生から
でも、本当は、今は
普通の子が、難しいと
そんな風に、妻は
愚痴られてしまったらしい
あの息子と同い年の
連続幼児○人の中学生
あの子は
子○しの前に
猫を○していたらしい
その時の話で
少年犯罪の前兆は
動物虐待だと言うのだ
そんな時の自分は
もちろん、大人だったけど
凄く、こころが、痛かった
野良のお尻を、叩いた
そんな自分の気持ち
その奥底には
間違いなく
虚無に彩られた
言われのない
加虐の衝動
それが、蠢いていた
やがて、思春期の鬱の
長い精神的な逼塞
自分は、やっぱり
危なっかしい
虞犯少年だった
…でも、そんな自分が
今も、こうして
生きながらえているのは
あの加虐の快感とは
まったく、真反対の
闇に沈む
叔父の遺骸の不気味と
あの誰よりも愛して
でも捨ててしまった
あの子いぬの
生命への
痛みの記憶
なのかも知れない…
🐕



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