放棄した時期
はぐれていたい、おまえ
はぐれていたかったけど
その割には、臆病者
社会の隅っこには
しがみついて来た
そして、バブル崩壊
終身雇用崩壊の
大リストラ時代
やっと、好機だな
そう思っていたと思う
つけるクスリが無い
おまえの下心には
これで、社会の枠から
飛び出せるかも知れない
小さくても、そんな冒険を
出来るかも知れない
普通は、許しても貰えない
親兄弟もいれば
妻子もいる訳だ
親族もいる
そんな白い目や
後ろ指が、怖い
怖くて仕方がない
情け無いおまえ
ただ、大リストラ時代
仕方がないよね
飛び出しても
跳んで、飛んで
翔んで行く
本当は、だいたい
分かってはいる
多分、それは
落ちこぼれると言うこと
それだけの話
落ちこぼれて
自由になって
転がって
立ち上がらない
這い上がれないけど
這い上がらなくて良い
そんなだったのかな
それでも、言い訳出来る
そう思った
のだと、思う
情け無いな…
