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日記、日々の想い 

梅雨は、暗い

思い出すのは
多分、教科書かな
挿絵だったと思う
写真じゃないな
雨がしとしと降る
水が張られた、田んぼ
蓑の笠とかっぱ姿
腰を折って
田植えをしている
とにかく、暗いよね
なんか、凄く大変そう
実家は、農家じゃないから
お手伝いはないけど
農家の子どもだったら
手伝わされるんだよ、きっと
もっとも、実家の辺りは
延々と、海岸段丘で
砂地だから、畑だらけ
農家でも、田植えはないけどね
でも、砂地は良いな
水捌けが良いから
ジメジメとしていない
そう思っていた
お米は、好きなんだけどね
作るには、じめじめ
泥だらけな感じ
水を張って、じめじめ
なんだか、鬱陶しそう
そう思っていた
あんな腰を折りっ放しで
一日中、田植えとか
想像しただけで、ぞっとした
しかも、一面に水を引き入れて
そこに、梅雨の雨が
しとしと、しとしと
農作業になれば
じとじと、じとじと
じめじめ、何か月も暮らす
とっても、おまえには
出来ないだろうと、思った
だけど、あれから
あちこち、引っ越して
行き着いたのは
米どころだよな
首都圏では、だけど
大河と湖とに挟まれて
里山丘陵の住宅から
見下ろせば
一面の田んぼだった
確かに、我が家は
里山を切り開いた
住宅地だから
ちっとも、じめじめはしていない
でも、田んぼ道に降りても
風が、心地良いだけ
稲穂が揃うと
稲穂の匂いが、芳しい
だいたい、今は
農作業も、ずいぶん違う
春になると、田おこし
と言っても、トラクター
秋にやって以来だな
ささっと
やがて、田んぼの蛇口
捻ると、水が出て来る
水が張られるのは
この辺りでは、4月後半
梅雨時なんかではない
兼業農家の息子が
ささっとやる
田植えは、GW辺り
さすがに、田植えは
苗を持って来て
田植え機にセットして
慎重に運転しているから
少しは、手間なのかな
その後は、爺婆になるのかな
機械が植え残した
隅っこに、手植えはしている
ぶつぶつと文句
もったいないと言いながら
後は、雑草を抜くとか
それより、いもち病か
爺婆の暇つぶし程度ね
しとしと、じめじめとか
殆ど無いよね
何でも、農業では
田んぼが、いちばん
楽らしいからね
世の中、変わった
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