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日記、日々の想い 

いぬたちとの、日々

🐕
自分が
いぬと暮らしたのは
子どもの頃の
トラウマの1週間があって
それは、もう
何にも、言いたくない
それから、ただ
ずっと、ずっと
いぬは
凄く、遠い存在だった
何なら
野良が、いっぱい
うろちょろしている
ねこたちよりも
ずっと、遠い
存在だったと思う
本当は、野良は
昭和30年代には
いぬも、いっぱいいたけど
狂犬病とか、あるから
大っきい、いぬは
ねこより、ずっと
ひとに、危ないし
ある時代から
野良のいぬは
めっきり、姿が
なくなってしまった
みんな、保健所で
殺されちゃうんだ
何だか、それって
アウシュビッツだな
そんな風にしか
思えなかった
ひとは、勝手で
その場限りで
面倒になれば
平気で、捨てる
そんなひとも
凄く、多くて
結局、アウシュビッツだよ
でも、それは自分
おまえも、同じだよな
だから、自分は
子どもの頃に
野良のこいぬが
可哀想で
可愛くて
でも、何の力もない
守ってあげれない自分で
アウシュビッツに
平気で、飼い犬を
送り込んで
なんとも思わない
そんなひとたちと
やっぱり、おんなじ
ただのひとで
だから、こいぬを
不幸せにするから
きっと、怖くて
二度と、近づくことが
出来なかった
そんな気が、する
それが、庭付きの
我が家を、買って
おとなの自分は
もう、誰に指図もされない
指図なんて、させる筈がない
そんな自分になると
会社の同僚から
うちのいぬが
子ども産んじゃってさ、とか
言われるように、なったんだ
妻に、相談すると
「う〜んっ…」
ちびたちが、まだ幼稚園で
手が、掛かるから
ちょっと、まだって
そんな感じだ
でも、そんな感じで
何年かすると
今度は、妻から
いぬの赤ちゃんを、と
何だよ、この前は
まだ、無理って
言っただろうって
少し、むかついたけど
でも、考えたら
子どもたちも、もう
小学生なんだよな
自分も、定時で帰れる
事務系に、異動した時期だったし
そうだ、こいぬだ
きっと、可愛い
それで、やっぱり
凄く、可愛い
すると、今度は
子どもが
捨てられてこいぬを
拾ってきたから
しっかり、飼った
あの子ども頃の
痛みは
少しは、消えたかも
知れなかった
でも、消えなかったけど
でも、こいぬたちとは
おとなのいぬたちになっても
ずっと、仲良く暮らして
いや、結構、喧嘩もして
でも、結局、家族で
最後迄、看取った
二十年以上、一緒だった
妻には、まだ
家にいる
いぬたちが
見えるらしいけど…







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