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日記、日々の想い 

真夏、燃え尽きて逝く夕陽に

小学生の真夏の日々は
ずっと、夏休みだったから
学校に行かなくて良い
人見知りの自分には
結構、気楽
でも、ちょっと
退屈だったかな
何にも、やることなくてさ
兄さん、姉さんが
友だちと遊びに
行っちゃうからね
あとは、ひとりぽっちだよ
ただ、高学年になって
友だちが、いっぱい出来て
普段は、ドッヂボール
凄く、楽しい
でも、夏休みには
みんな、泳ぎに行っちゃう
海に、ばっかり行っちゃう
遊泳禁止の海なのにね
平気で、泳ぐんだぜ
みんなが、みんな
海辺の街の
子たちたちだから
泳ぐのが、大得意で
とにかく、大好きで
もの凄く、上手い
遊泳禁止の海を
すいすい、泳いで行っちゃう
そんな子たちが、いっぱい
でも、自分は
少し、泳げるだけなんだ
だから、仲間に入れない
いや、入れてもらえない
でも、遊泳禁止の海なんて
ただただ、怖いだけだ
母さんだって
先生だって
絶対泳ぐなって
言ってるしね
だから、仲間になんか
なりたいとも、思わない
そんなに、泳ぎが
上手くなりたいとも
ぜんぜん、思わないよ
だって、かったるいから…
自分は、そんなだから
真夏の、夏休みには
たいてい暇で
すっかり、ひとりぼっち
だけど、夕方
里山に、向かって
夕陽が、沈んで行くんだ
燃えたぎっていた日差しは
まだ、燃え残っていて
でも、気温の高い内陸へと
心地良く吹く海風は
ばったり、止んでしまう
かえって、暑さが
うだるようだ
もっと、涼しく…
だから、気持ちは
ごろごろしていた、気持ちは
むっくりと
起き上がる
やっとね
さあ、自転車だ❗️
海岸への一本道だ‼️
一気に、走り下って
今度は、ちょっと
ぎこぎこ、登る
苦しくなって
押して、歩いたかも知れない
海岸道路
渋滞を渡ると、松林
夕陽に、染まっている
でも、川沿いへと歩く
川面、河口の川面
赤みを、帯び始めている
波立ち、揺めき
その彼方
波濤も、赤く染まった
あの荒れた海
でも、浜辺には
結構な人影
やっぱり、夕陽に赤い
でも、友だちたちは
泳ぎ疲れたはず
きっと帰った…
あの燃え残りの
夏の浜辺
自分は
ひとりだった…





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