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日記、日々の想い 

小学校の修学旅行は、東京…

自分は
末っ子で
実家の我が家は
父さんが
小学校教師
昭和30年代の公務員なんて
ろくな給料じゃない
叔父さんは
結核で、入院していて
おばあちゃんもいるし
家族は、七人
叔父さんは、死んじゃったけど
それでも、六人
だから、旅行なんて
何処にも、連れてってくれない
親戚だって
母さんは、市内だけで
父さんも、県内だけ
友だちは、みんな
日本全国だよ
本当、うちは
つまんない
だから、せめて
学校の遠足
でも、それも
つまんない
だって
遠足は
二年迄は
近くの里山だよ
本当、しょぼい
三年生で
故郷のお城の街
でも、あそこは
全国、誰でも来るよ
それで、四年が
あの海水浴場の
あの島なんだよ
日本全国、もっと
みんな、来てるよ
それで、五年生
あの、国際貿易港の
港街だって
あんなとこ
日本全国、もっと、もっと
みんな、来てるよ
それに、あの街は
おばあちゃんの実家が、あるから
もう、行ったことあるよ
港の公園、動物園
繁華街のデパート
トロリーバス
だから、もう
あんまり、興味ない
それで、六年生
首都だって
首都なんて
この首都圏じゃあ
誰でも、毎日でも
行けるじゃん
それに、首都だけは
見本市とか
ミロのヴィーナスとか
でも、混み過ぎ
見ないで、諦めたんだぜ
自分が
我が儘言ったからだけどね
でも、地下鉄工事ばっかり
…でも、みんなとの
修学旅行の、あの時は
ちょっと、違ったかな
五輪の翌年だったからね
国立競技場
あの、生まれて
間もなくに、被爆した
広島出身のお兄さんが
聖火を、灯したんだ
なんだろう、凄く
良かったんだよな…
トーチを、掲げる
お兄さん
たった一人
鎮まる大観衆
真ん中
真っ白な、階段
真っ青な、秋の空
その空へと
駆け上がって行くみたいに
あの階段を
お兄さんは、登っていった
天上の聖火台
並んで立つ
お兄さん
掲げるトーチ
さあ、聖火
点火だ
その、炎は
ゆっくりと
燃え上がって行く
見守るお兄さん
見上げる大観衆
テレビを
食い入るように
見つめていた
自分、友だち
子どもたちみんな
先生、教室…
それで
翌年だったんだ
小学校の修学旅行
スタンドには、静寂
先生たちと、自分たちと
少し、おしゃべりしながらだけど
あの聖火台だ
先生や、みんなと
自分は、間近に
見上げていた
あのお兄さんが、登って行った
聖火台…

コメント一覧

takey813
コメント、有難う御座いました。同意頂き、有難う御座います。自分も、正直、池江選手とか、頑張ってくれたら、応援したいな、と思っていました。でも、余りにも、何もかも、馬鹿馬鹿しくて。
多分、このコロナ禍が、悪いんではなくて。きっと、既に、五輪が、利権と政治利用の道具として、とことん特化したことが、コロナ禍で、暴かれたんだと、思っています。
アミ
確かに、あの時のオリンピックは国民みなが高揚感にあふれ、一丸となって、誇らしく感じましたね。
今の、このオリンピックと大違い。
子供たちに、あの素晴らしさを見せてあげたいけれど…。
今度のオリンピックはダメでしょう!
辞めるべきだったと、思ってます。
何かが違う! そう思います。
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