いや、そうでもない
散文を、書こうとしていた
アイデアが、浮かぶ
まあ、浮かんだ
さあ、どうする
最初は、こんな言葉❓
良いかも、知れない
じゃあ、どう繋げる❓
いや…
…ちっとも、繋がらない
どうしてだ❓
次の言葉が
まったく、浮かんでくれない
いや、浮かんではいるか
ただ、それぞれが
ただ、散乱した
そのままで、繋がらない
繋げようとして
あれこれ、言葉を
必死で、探すけど
ますます、みんな
ちっとも、繋がらなくて
言葉は、更に散乱して
やがて、言葉の氾濫となり
おまえの意識
いや、精神まで
呑み込んでしまう
おまえは、そんな
言葉の氾濫する海で
溺れながらも
でも、必死に
当て所なく
その言葉たちを
ひとつでも、掬い上げ
更に、別の言葉に
繋げようと
ただ、足掻き続ける
おまえは、いつも
意味なんて
どうでも良いって
不遜に、思ってるよね
でも、やっぱり
一語、一語は
語意を、抱えていて
それなりに、繋がないと
文節に、なってくれない
意味を、蔑ろにしている
そんなおまえが
一語、一語
その噛み合ってくれない
意味の齟齬に苦しむ
これも、ダメ
あれも、ダメ
みんな、ダメだ
…でも、ふと
本当に、不意にだ
言葉と、言葉が
繋がってくれた
美しい文節
きっと、ただの
自己満足だけどね
そんな、瞬間があって
言葉は、見る間に
繋がっていくんだ
その綴りは
おまえの意識で
紡がれて行くけど
そうだな
なんだか、おまえは
要らないみたいだ
言葉が、言葉を
探し当てた時
言葉は、勝手に繋がり
融合しながら
次々に、新しい言葉を
探し当てていて
そのままに
ただ、綴られて行くんだ
おまえは、それを
その綴りを
夢中で、追いかけている
それだけみたいだ
そんな時が
時々、現れる…