何回か、足したけどね
それが、わんこが
いっぴきがにひきになったら
もう無理
間断なく、攻めて来る
濡れ縁の下で、お腹ひんやりとか
そう言うことだけは
すぐ真似をする
やがて、いもうとは
おにいちゃんを追い出して
自分が、濡れ縁を占領
玉砂利を掻き出す、とか
そう言う悪い事だけは
すぐ真似が出来る
見ていても
我慢はする
でも、怒りが沸騰する
そんな時もある
もちろん、怒りは抑える
濡れ縁の下を覗き込んで
優しく、でも有無を言わさず
引き出して
抱っこして、庭の木陰
こっちの方が、涼しいよな
と、振り向くと
もういっぴきが
潜って、かきかき
お互い、隙を狙いあっていた
少しでも、濡れ縁を空ける
もういっぴきが、するっと
いつもは、弱いおにいちゃんも
だんだん、しぶとい
うなられても
身体を竦めて、譲らない
どうでも良いけど
真夏の炎天下だ
付き合ってられなかった
にひきで、掘った穴は
あっと言う間に、深い
すっぽり、埋まっていた
あゝ〜あっ
玉砂利は、庭中散らばって
濡れ縁の下には、ただの穴
穴は、当たり前に虚しい
もちろん、おばさんには
どうでも良いこと
ただ、世の中
そんなには、甘くない
おにいちゃんは
おばさんの丹精した
花壇に踏み入る
ずっか、ずか
「やだあっしろちゃんっ💦」
そこへ行くと
いもうと、ちょっと違う
こっそり、分け入る
例えば、いっぱいの水仙
振り向いて、天敵を確認
わんこのおばさんの天敵は
普通、おばさん
おばさんがいないと見ると
水仙を咥えて、ぽっぎんっ❗️
ぽっぎんっ❗️ぽっきんっ❗️
趣味のようだ
それしても、ざまあっ😜
と、後ろに気配💦
「やだあっ💢
なによっ、あの子💥」