もう少し、前か
もう忘れた
公共放送の
確か、現代物理学とかの
最新の研究の
特集シリーズだった
ホーキング博士などにも
取材していた
もちろん、軽い自分だから
そんな重いシリーズは
ちょっと、鬱陶しい
でも、気になる
軽くて浅いけど、一応
実証科学教の、信者だからね
でも、ある一回が
なんか、ちょっと
引っかかってしまった
普通は、難しい話ばかりだから
ああ、面倒いで
それで、終わりなんだけどね
それが、そうじゃなかった
宇宙は、この大宇宙の
他にもあって
その入り口は
おまえのその
目の前の空間にも
口を開けいるかも知れない
いや、そうじゃないかな
超重力空間みたいな
圧縮され尽くした
そんな、入り口じゃない
入り口が、口を
開けているのかも知れない
多分、思春期の頃だったかな
精神的引きこもりだった
その頃のことだ
ふと、ぼんやり
思いを、巡らしていた
この世界とは、別に
世界が、あって
その見えない入り口が
その目の前の空間に
あったら、どうなんだろう
落ちることは、あるのかな…
そんな、妄想だった
その妄想に、なんか
重なったんだよね
やっぱり、そうか
そんなことも、あるのかな
多分、超重力の
極限圧縮された
でも、ばっくりの
そんな、開口なのかな
人なんか、潜れる筈もない
だけど、やっぱり
ひょっとして
そこに、呑み込まれるって
ないのかな…