ただ、欧州の大陸諸国は、依然深刻のようだ。フランスなどは、特に、ワクチンに対する国民の忌避意識も強いらしく、供給不足と合わせて、ワクチン接種も進まないから、最悪の感染状況に、陥ったままだ。
最悪の蔓延国の米国は、ワクチン接種の進行とともに、光が見え始めているのかも知れないが、それ以外、世界各地は、断続的な蔓延を、繰り返していて、ワクチンの行き届きも、いつになるのか、分からないから、収束の見込みなどつかない状況だろう。
とにかく、中国で、感染症禍騒ぎが始まってから、約一年三か月。世界として考えれば、まったく収まることなく、今でも、感染は、良く見積もって、高止まりのまま。一波、二波なんてこともなく、津波が、押し寄せっ放しとも、思えてしまう。
こんな状態で、五輪を、開催するとは、と思ってしまう。何より、日本では、何か、初めての世界標準の感染の波が来そうな予感だ。いくら、医療体制が違うと言っても、今取り沙汰されている英国株を、押し除けて、もっと危険とされるブラジル株が、蔓延したらどうなるのだろう。医療界は、崩壊の危機だと、また騒ぎ始めているから、今度は、本当に、崩壊するかも知れない。そして、蔓延は、数か月続くかも知れない。そうなったら、幾ら何でも…
それと、もう一つ気になるのが、米国が、北京五輪のボイコットを、言い始めたこと。多分、日本などの同盟国も、巻き込んで。そうなると、モスクワ五輪を、ボイコットされた報復措置として、ソ連と同盟国が、ロスアンゼルス五輪をボイコットした悪夢が、蘇る。中国が、コロナの蔓延への批判も加えて、対中国の日本の外交姿勢を牽制する為に、ボイコットをチラつかせることだってあり得る。ドーピング問題で、国としての参加を認められていないロシアを含めて、その辺の国々、選手たちが、出場しないとなれば、五輪は、聖火リレーだけではなく、大会そのものが、開催されたとして、茶番とされかねない。
池江選手が、いや、他の全選手も、頑張っているから、五輪は、やってあげて欲しいとも思うが、どうなることやら…