しろが
火葬炉に入るのは
見送った
あとは、しろが
お骨になるのを
待つだけだ
それなりの時間が
掛かったと思う
ただ、これは
ちゃんと、隣に
待合室があった
結構、広い
おばさんは、僧衣のまま
案内してくれて
お茶も、出してくれる
プレハブだけど
その広い部屋には
田舎の食堂みたいな
テーブルと椅子が
並んでいた
そして、その壁面には
何枚も、集合写真が
飾ってあった
それは、なんかの
サークルの写真
みたいなんだけど
おばさんが、教えてくれた
集まっているひとたちは
このペット霊園の
檀家さんなのだと言う
それで、定期的に
サークルを開いて
自分のペットたちとの
思い出話を、あれこれ
語り合うらしい
イベントも、やったりする
なんか、これは
まったく、知らない世界だった
やっぱり、愛犬とか
愛猫とか、小鳥とか
その他、色々な小動物を
自分の子どもみたいに
可愛いがって
生き甲斐にしている
そんなひとたちが
世の中には
いっぱいいるんだ
しろが、死んで
悲しんでるのは
我が家だけだけど
そんな同じ思いを
しているひとたちが
世の中には
いっぱいるんだな…
to be continued