自分が、いて
自分の周りを
お日様が、回っていて
お月様も、回っている
自分を支える
大地を眺めると
木も、草も
鳥も、虫も
かえるも、もぐらも
この大地に乗っかている
いや、ひともいっぱい
あのひとも、このひとも
そのひとも乗っている
おまえの大地に
おまえと
ぽちとたま
三人を支える大地には
とうさん、かあさん
にいさん、ねえちゃん
ばあちゃんも、おじさんも
乗っかっている
仕方がないな
三人の大地なのに
そう思っていたかも知れない
でも、やがては
たまとぽちは、いなくなる
おまえより、先に
おまえは、ひとり
そんな時には
たいてい、気づく
とうさんも、かあさんも
にいさんも、ねえさんも
ばあちゃん、おじさんは
亡くなって、いないけど
あのひと、このひと
そのひともみんな
実は、ひとりで
それぞれの自分が、いて
それぞれの周りを
お日様が、回っていて
お月様が、回っている
それぞれ、みんな
それぞれの為に
それぞれの大地が、支える
でも、本当は
おんなじ、大地
おまえは、ただ
乗っている
乗っていただけ