昔は、熟睡したら
叩かれても、揺すられても
起きなかった、おまえ
でも、今は
ふと、目覚めた時
それは、朝ではない
真っ暗
未明だったりする
また、布団に潜る
ただ、夏至の頃になると
そんな時にも
もう、薄明るい
梅雨の頃だから
たいてい、どんより
でも、それが
かなり、明るい
そんな日もある
動かない身体を
気持ちが起こしている
立ち上がって
窓辺に寄る
半開きの雨戸
確かに、明るんでいる
晴れているようだ
窓を開ける
身体を乗り出す
東向きの2階だ
家々の屋根
その向こうに大空
確かに、晴れている
闇は、もう茜色
もう直ぐ、日の出だね
窓を閉める
振り返って、寝床
でも、そんな日には
たいてい、思い返す
吸い寄せられる
窓辺、また開け放つ
身体を乗り出す
そうだね、もう直ぐ
日の出…