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日記、日々の想い 

病院で、弾ける⁉️

 さすがに、呆れましたね。お兄さんには。でも、ご本人は、自分に対しては、自慢げなんですけどね。絶対、上手くやってるから、バレないんだよ、と。
 彼女たち二人は、一人は、長身で、長い髪。もう一人は、中背で、ボブ。色々と言う感じでした。スタイルは、二人とも、良いですね。お兄さんとは、同世代っぽいです。そして、二人が二人、かなり厚化粧な感じで、ちょっと、水商売系の女性と言った感じでした。
 二人とも、かわるがわる手作りの料理を、作って持ってきて、お兄さんに差し入れます。病院食では、到底、物足りない、競技選手のお兄さんでした。彼女たちは、それぞれが、それぞれに。まったりと、お兄さんと二人、自分の手料理を、つまんでいます。恋人通り越して、若夫婦みたいな感じなんですけど。でも、それが、彼女たちそれぞれが、知らない。もう一組の組み合わせが、あるんですよね。
 あっ、お姉さん、「一口食べるっ❓」て、舎弟分の自分にも、持って来てくれました。甲斐甲斐しい感じですね。「頂きます。」「はいっ、美味しいです。」でも、お姉さん、貴方は、騙されてますよって。言ってあげたくなる衝動に、駆られます。でも、自分は、お兄さんの舎弟分ですから。そうもいきません。
 彼女たち二人は、週一、二回来ました。夜の面会時間です。目一杯いて、帰っていきます。水商売の女性だったら、無理な時間です。OL風の服装でもありましたから、接客販売系のOLさんかも、知れません。
 ただ、お二人とも、お兄さんとの結婚を願っている感じだったから、かも知れませんが。世話女房風でした。もう、お兄さんの甘え放題、言いなりでもあります。結構、真面目そうだし。お気の毒としか、言いようがありませんでした。
 まあ、この競輪選手のお兄さんは、たいがいな破廉恥男では、ある訳です。まあ、当時の二十代半ばの男性としては、お兄さんのような遊び人としても、収入は十分だったと思います。それで、調子に乗るのは、仕方がないにしても。あんなふざけた二股交際はないとは、思いました。
 ただ、お兄さん、ある種の憎めない性格ではありました。ちょっと、ねちっとしたところは、あるんですけど。その部分が、反面、他人に対するきめ細かい気遣いみたいになってるところも、ありました。だから、女性に対しても、男っぽい頭ごなしなタイプでは、ありませんでした。
 体育会系のイメージとは、ちょっと、違いました。側で見ていて、彼女たち二人に対しても、凄く、親身に話を聞いてあげていました。そんなところはありましたね。もちろん、最終的には、自分のペースで、彼女たちを言いなりにしています。甘え上手と言うか、頭ごなしに頼むのではなくて、彼女たちの方が、自分から進んで、面倒を見て上げている感じでした。
 今、思い返せば、女性たちも、やや異性に対して、依存するタイプだったのかも知れません。甘えると言う程、単純ではなくて、古典的な女性が、男性に尽くすような事で、自己満足しているような。その女性たちが、尽くす事で、実は、お兄さんに依存している。その気持ちを、巧みに、満足させている。優しく、尽くす気持ちを、消費している。まあ、ジゴロ的な、とでも、言えるのでしょうか。
 確かに、ある種の女性たちには、魅力のある男性なのかも知れませんね。長い目で見れば、どうだったかは分かりませんが。少なくとも、その時点では、同世代の若い男性の中では、経済力もあった訳ですから。
 もちろん、幼稚な自分でも、お兄さんのやってることは、あり得ないとは、思いました。まったく、羨ましくない訳では、ありませんが。ただね、お姉さんたちは、お兄さんに対して、本気でのめり込んでいる感じでしたから。嘘をついて、彼女たちを、弄んでいるようなやり方は、嫌悪感しか、ありませんでした。
 でも、自分は、それを、咎めたりする気もないし、また、出来ませんでした。だって、お姉さんたちが、来た時は、手作りの差し入れを、お相伴させて頂ける訳です。また、お兄さんの自慢話は、多少ウザいんですけど。舎弟分の自分には、思いっきり無防備に色々語ってくれますから。結構、飽きません。
 それと、お兄さんが、彼女が、二人いた理由としてですが。セクハラまがいの事は、一切、人前でしないと言うこともありました。最初に一緒だった同じ競輪選手のお兄さんなどは、セクハラし放題でしたから。ガードの甘い十代の看護師たちに、人前で、堂々と。セクハラしていました。ただ、その行為は、その年代のやや肉食系の男性には、平均的だったかも知れません。
 でも、お兄さんは、そんな事は、絶対しません。表面的には、紳士的です。中身も、裏側も、本当は、鬼畜なんですが。その点でも、他の男性とは違い、自分は大事にされていると、お姉さんたちを、勘違いさせていたのかも、知れません。
 まあ、ともかく、自分は、自慢話の聞き役として、お兄さんには、満足出来る相手のようでした。弟キャラとして、半引きこもりの癖に、他人の話を、聞いてるふりして、聞き流す。意外と、それが、上手かったんです。
 他の人だったら、閉口して、嫌な顔して、他所へ行っちゃうところです。でも、自分は、聞き流して、聞いているふりして、聞いてません。だから、しつこいお兄さんの自慢話も、かなり我慢出来るのです。 
 それで、やがて、自分は、お兄さんと一緒に、脱線していきます。お兄さんは、その時代では、まあまあの高額車だった日産ローレルを持っていました。浪費を、半年我慢して、ぽんっと、キャッシュで、買ったというのが、自慢でした。病院の駐車場に、クルマは、預けっ放しでした。
 まあ、取り敢えず。お酒を飲みに連れて行って貰いました。半引きこもりの学生ですから。もちろん、そんなお店は、始めてでした。地方都市ですが、やや高めのスナックって、感じでしたね。ボトルが、入れてある感じでした。
 病院への外出届けは、無しです。何しろ、夕食は、早かったのです。16時半位です。夜が、長い。もの凄い病院食でした。旧海軍病院ですから。いつも、海軍カレーなんて、食べれる訳じゃないのです。普通の兵隊の食事なんて、多分、豚は食べない代物です。その伝統は、昭和50年でも、しっかり引き継がれていました。
 分厚い白身魚が出た時は、忘れられません。もの凄い厚さですが、ゴムの食感。匂いが、また。腐臭と言う感じでした。自分は、魚は、苦手でしたので、食べませんが。魚好きの同室者も、一口、箸をつけて止めていました。みんな、マンボウじゃないかって、噂してました。あっ、コロナ対策擬きのアレでは、ありません。魚の、あのマンボウです。
 まっ、それは、ともかく。その夕食後です。暇です。物凄く。で、お兄さんが「ちょっと、出掛けてみるか」と。「ええっ⁉️…行きましょうか❗️」無断、外出です。松葉杖でした。困ったもんです。お兄さんの運転で、真新しいローレルです。
 何か、あんまり、覚えていませんが。お兄さんが、ボトルを入れてあったようです。つまみ的なものを、食べさせて頂いて。水割りを。もちろん、お兄さんの全面的なゴチで。それだけでしたけど。病院の、と言うより。この拘束されている生活の中で、規則を破る解放感は、替え難い快感でした。まあ、若かったですからね。とてもじゃないが、コロナ禍を遊び歩く若者を、注意出来るレベルではありません。
 帰りは、軽くですけど、飲んだお兄さんの酒気帯び運転で。御免なさい。代わりに、このコロナ禍は、真面目に、自粛します。あっ、重ねて御免なさい。今は、だるいので、引きこもっているだけでした。
 喫茶店に行って、高校生をナンパなんて、話もありました。お兄さんと、二人で、昼間の無断外出。喫茶店で、軽食とコーヒー。高校生の女の子が、一人でお茶を。本を、読んでますけど。近くの地域一の進学校の子ですね。憂いありげで、長い髪。なかなか、雰囲気は、良いです。と、自分より、お兄さんが、思ったようです。
 小声で。「俺さあ、病院戻って、クルマ持って来るから。おまえさあ、誘って連れて来て。その前の道で、停車してるから。」(ええっ❓ナンパ⁉️一人で❓無理っ‼️)こころの声です。でも、パワハラ、モラハラ、ついでに、セクハラも、受ける方が、我慢するのが当たり前の時代だったのです。やるしか、ありません。
 一応ね。女の子は、一緒にお話ししてくれて、盛り上がったんですよ。でも、盛り上がり過ぎちゃって。あっいけない❗️思い出しました。ドライブ行かない❓って。友だちが、クルマ持って来てるんだ。良いわよって。良し❗️…いませんでした。お兄さん、我慢し切れなくなっちゃったみたいです。
 病棟に帰ると、ぶすっとしたお兄さん。「あれっ❓彼女、連れてったんですよ。」すっ惚けて。「いや、そんなに、止めて、待ってられる訳ないだろう💢」「あそこ、ちょっと前、交差点だぞ❗️」怒ってますね。何か、実は、自分が、勝手に一人でデートして来たんじゃないか、と。邪推しているようです。
 まあ、そんな事は、ないです。鬼畜のお兄さんとは、違いますから。ただ、まあ。ドライブに誘っておいて、そのままって訳には、いきません。ええっ、もう一回は、デートしましたけどね。でも、その一度で撃沈でした。見事に。でも、まあ。看護師さん相手だけじゃない、そうした経験が、脚じゃなくて。半引きこもりの、社会復帰の為の。貴重なリハビリになったと思っています。
 例えば、異性に対してで言えば、彼女が好きだと言うことじゃなくて。彼女が、自分から、何を得られるのだろうか、とか。どうしたら、大切と思って貰える人間になれるのだろうか、とか…
 しかし、お兄さんとの関係で、もっとも忘れ難いのが、お兄さんが、恋をしてしまったことです。病棟一、いや、病院一の美人だったかも知れない、同世代の看護師さんに。お兄さんが、恋をしてしまったのです。えっ⁉️彼女が、二人もいるのに。それも、お兄さんに、手作りの差し入れを持って見舞いしてくれる彼女たちですよ❗️

 今日は、曇りです。雨は、降らないようですね。当地の、最低気温は、空港の観測値で、19.9℃でした。かなり、高めでしたね。当地は、午前中で、25℃近く、なってしまいましたが。これ以上は、上がらないようです。日もないですし、蒸し暑さは、感じません。

 シンシン、やりましたねえ❗️なかなか、子どもが出来なかった上野動物園です。あの子どもわんさかの和歌山の動物園などと比べると、あれだけ優遇されて、パンダを借り出ししてもらっているのに、飼育環境、向かないんじゃないの❓と、思ってたんですよ。
🐼
 でも、シンシンは、あのヤンキー娘と、合わせて、三人目ですよね❗️
あっ、ヤンキー娘って、あの金属バット振り、いやっ御免なさい。竹の棒でした。振り回してるあの娘です。シンシン、上野動物園の救世主って感じですね。👏






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