夢中になることがある
だいたい、冷めているけど
ふと、夢中になる
全身投入
全力投入、じゃない
すべて、込めるのでなく
すべてが、入ってしまう
没我とも、言えるかも
だから、歩いていたとき
毎日、毎日
没我で、歩いていたとき
確かに、歩くだけになっていた
公園に辿り着いたとして
綺麗な景色だな、とか
お日様が燦々とから
風が気持ち良いな、とか
満開の花を
写真に残してみたいな、とか
ちっともならない
例えば、風景だったら
写真集を見る事はある
もちろん、没我する
花々だって、見る
例えば、植物図鑑で
没我をする
没我する程には
貪っている
だけど、歩いていたら
休憩は、しない事はない
たまには、あったけど
さあ、風景だ
花々が、咲き誇っている
一瞬は、思いは過ぎる
でも、歩くに没我
愛でるおまえは、蘇らない
気がつくと
踵を返して、歩いている
そんなだったと思う
もちろん、歩いていたとき
綺麗だなは、過ってはいた
でも、歩くに没我
カメラは、あったけど
持とうとは、思わない
その発想が、浮かばない
なんだかな、とは思う
つまんないやつだよね
そう思う
いちいち、没我で
味わうおまえがいない
仕方がないよね
今、こうして
没我で、ただ
ことばを綴る
