整備されていなくて
多分、大したことない戦前
それさえも、戦火で灰となった
そんな時代があり
そんなどん底から
何とか、立ち上がって
人々は、絶望のその先に
希望を見つけ出し
気持ちを滾らせて
すべてを作り始めた
作り直しでもある
痛みもある営為
ただ、それが
まだ、作りかけだった
そんな時代だった
作りかけのタワーに
作りかけのR134
まだ、大して
出来ていなかった時代
おとなたちは
こころに痛みを抱え
戦争を知らない
そんな子どもたちにも
その痛みが、じんわり
痛く感じられていた
かも知れない
でも、そうだね
痛みから立ち上がって
まだまだ、でも
見出された希望は
ぐんぐん、育っていた
まだ、何もかもが足らない
だからこそ
まだ育って行く
そんな希望があった
もっと、貧しくて
もっと、荒れていたけど
希望は、ずっとあった
よく分からない
ただ、作りかけには
出来ていないものには
満足は、無くても
希望は、あった