日が短くなった
居間にひとり
寝転がっているのは
おんぼろソファで
大きなガラスのサッシ越し
弱い日差し
もちの木の枝が
ゆらゆら揺れている
時が、流れているからか
でも、日差しが弱いな
だから、照明は点けてある
ぼんやり、眺める
時が、止まっているような
いや、テレビの声
ニュース、ナレーション
映像は、流れている
やっぱり、時は
流れているのか
最近、時は
本当は無いとか
そんな話を
聞いた気かする
興味はない
どうでも良い
時があろうがなかろうが
おまえと言う、この意識が
変わる訳じゃない
だけど、少し
引っ掛かっている
この世界は、流れているか
でなければ
厚みの無い、情景
ぺらぺらと、捲られている
いや、違うか
消えては、浮かぶ
浮かんでは、消える
本当は、不連続
戻らない
でも、今のところは
情景の中に
おまえは、あって
突然、消える
そんな感じだろうか
どうでも良いけど…