と、いけば良いのですが。まあ、抜き損ないは、多数です。と言うより、雑草のしぶとい根っこに、挫けて。雑な草取りになるだけですが。ただ、やがて、抜き残してしまった根は、直ぐに芽を出します。あっと言う間に、また、雑草は、再生されてしまいます。僅かに残した根や茎から、芽を吹くのです。これは、少し、不味いですね。
だから、根こそぎは、出来るだけ心掛けました。ただ、何せ、自分は、性格が、雑てす。自ら、人間除草剤と自覚、自虐する所以です。とにかく、雑草の根に粘られると、いらいらしてきます。我慢が、まったく効きません。根こそぎどころか、根と絡み合う土もろとも、ぶっこ抜きます。何か、地面を、剥がしている感じになっちゃいます。もちろん、妻が、ちょっと残しといて、と言っていた、花をつける野草なども、一音托生です。容赦は、ありません。一応、雑草を抜いたあと、ぽこぽこになってしまった地面は、ならします。草の根に付いた土を出来るだけ振るい落としながら。
いや、気持ち良い地面になりました。爽やかです。あれっ、芝生も、少し、いや殆ど剥がしちゃいましたが。まあ、そのうち、生えますよ…多分❓そんな感じです。妻が、例えば、芝生を傷つけない雑草の抜き方とか、色々、教えてくれるんですがね。教えるほどでも、いや、教わるほどのことでも無いようですが。
コテをしっかり差し込んで、とか。小学生を教えるようなレベルで。もちろん、覚えません。覚える気がないので。聞いたふりは、しますよ。もちろん、向こうも、どうせ聞いてないと、思ってます。
でも、何十年もの付き合いで、今更なんですが、まだ淡い期待を、持っているようです。アタマ、大丈夫ですかね。それで、もちろん、妻が、目を離した瞬間です。思いっ切りぶっこ抜きます。いやあ、爽快ですね。綺麗な、何にもない地面。
やっぱり、自分はまっさらが、大好きなのです。ぶっこ抜き、最高です。そこへ行くと、根枯らしは、その場で、結果が出る訳ではないのです。じわじわ、時間は、それなりに掛かります。ひとは、直ぐだと言いますが、自分は、今、目の前で、まっさらにしたいのです。ただ、もちろん、最近の根枯らしは、優秀。思いのほか早く、雑草も萎びてきたりするんですけどね。おまけに、何年も、ぺんぺん草も、生えないほど、長く効きます。なんなら、永遠にとか。いやあ、実に、爽やかですね。雑草の一本も生えてない庭なんて。まあ、ついでに草木も、まったく生えないとか。土埃が、立ちっぱなしとか、色々あるかも知れませんが。
まあ、ああだこうだ言っても、いぬたちが、庭にいた頃は、まさか、根枯らしは、撒けません。一応、いぬたちと自分、お互い信頼関係は全くない訳でしたが。むしろ、それだけに、飼い主と、飼い犬と言うよりは、親子関係と言って良かったと思います。お互いに疑り合って、腹を探り合うと言う意味で。
でも、子どもともなれば、腹立たしくはあっても、毒を喰らわせる危険性に晒す訳にもいきません。最近の世情では、そんな親も増えているかも知れませんが。自分は、腹黒い親であっても、そこまでの鬼畜では、ありませんでした。悪い思いは、思うことは、年中思いますが、実行するほど、拘りのある性格では、ありませんでした。あれっ❓これじゃあ、犯罪者との境目が、ありませんね….
と言うことで、とにかく、すべて、さておきます。ひたすら、アナログな草むしりになります。妻は、もちろん、アナーキーでテロル、人間根こそぎ除草剤と言える自分に、庭の手伝いなど、何一つ、期待していません。しかし、まず、妻は、学習塾の運営をしていました。アシスタントも使っています。ところが。少子化による生徒減少、収入減がありました。そこへ、夫が会社を希望退職後、再就職した迄は、良かったのですが、迷走、暴走を始めてしまいます。妻は、家計の為に、ダブルワークで、パートを始めるはめに陥ります。加えて、偶に、義父と独身の義叔母の見舞い兼介護に首都を跨いで出掛けると言う、死ぬほど忙しい生活を、送っていました。もちろん、自分などでは、到底、耐え難い生活です。
だから、猫の手の代わりに、やむなく、人間根こそぎ除草剤の手を、借りざるを、得なくなってしまったのです。もちろん、除草剤の方も、さすがに、ちょっと、ほんのちょっとですが、気が咎めていますので、単純作業の草むしりだけなら、手伝っても良いかな、と。それで、贖罪したことに出来るなら、やってみるか、と。殆ど経験のなかった草むしりに挑むことにしたのです。あっ、そうなんです。庭のある一戸建てを買ったのに、庭の手入れは、義父と妻任せ、殆ど、草むしりすらしなかったのです。
もうこの時点では、義父もあまり動けなくなり、我が家にも、殆ど、来れなくなってしまっていました。
そこへ持ってきて、妻も忙し過ぎる。それが、殆ど、人間除草剤の人生暴走の煽りを食らっているのだともなれば、さすがの除草剤も、気が咎めたと言う訳でした。
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除草剤にとっては、久しぶりみたいな庭でした。そこで、未知との遭遇です。もちろん、庭の主のいぬにとってですが。その時点では、しろは、既に、あまり動けなくなっていて、和室で暮らしていたか、もう既に、我が家の地縛霊になってしまった頃だったかも知れません。
で、当然、庭の主のいぬは、ちびと言うことになります。ちびは、とにかく、不思議だったのだと思います。まさに、「未知との遭遇」だったんだと思います。何しろ、自分の庭に、とどが、転がっていたのです。
とどと言えば、普通は、オホーツクの流氷の海とかに、転がっているんじゃない❓やだあ⁉️みたいな感じですかね。
ただ、とどは。ちょっと腐った感じはしますが。ちび的には、蛙ではないので。とても、咥えて、ぽいって訳にもいきません。ちびは、取り敢えず、遠目です。観察してみることにしたようです。
一方のとど、あっ、いや、人間除草剤ですね。その除草剤の方は、と言えば。何、やっているんでしょうか。雑草に覆われてしまっている庭に、へばりついていますね。ちび的には、草、食べてんの❓おかしいわね❓草食べるのって、牛や馬よね。とどが、食べるのって、聞いたことないんですけど。おかしくない
でも、なんだか、おかしいですよ。最初は、鎌やコテみたいなものを、振りかざして,ちょっと、あのとど,危ないみたいな,感じだったんですけど。やがて、素手になりました。草に、しがみついて、ぐいぐい引っ張って。ぶっこ抜いてますよ。やだあ❗️ちょっと、やめてくれる⁉️あたしの庭に、なんてことしてくれんのよおっ💢
やっぱり、ちび的には、夏場でも、雑草も生い茂っちゃってますが、熱の冷めた夜中には、芝生でごろごろも、ありなんです。でも、あのまま、とどを放っぽいといたら、地面、剥き出しですよ。それで、素手で、雑草に取り付き始めて、凶器の鎌とか、コテを手放すのを、見計らっていました。それで、手放したのを確認して、接近を試みます。偵察してみることにしたようです。
何か、夢中ですね。汗、吹き出してますよ。ちょっと、汗臭くて。おとなのおんなのいぬの、ちび的には、ちょっと、間に合ってます、って感じなんですけど。放っぽといて、ゴビ砂漠にされても、困ります。いきなり、タクラカマン砂漠にも、鳥取砂丘にも。九十九里浜にも、ならないでしょうけど。あっ、九十九里浜に、思い出があるのは、M i-Ke ですね。あっ、ここは、無視して下さい。軽く、滑ってみただけですから。
ふぅ〜っふぅ〜っ、唸ってますね。まあ、かなり苦しそうですけど。そりぁそうですよね。とどと言えば、オホーツクの流氷の上とか、乗ってませんでしたっけ。それが、いきなり、真夏日の灼熱太陽の真下ですから。ただ、ちびは、我慢して、潜り込んでみることに、しました。「虎穴にいらずんば、虎子を得ず」です。
とどが、必死でむしっている腋の下に、潜ってみることにしました。もう、滂沱の汗と加齢臭です。鼻が、曲がります。あたしの誰にも、負けない高性能探知機の鼻が❗️加齢臭で、破壊されそうですが。もう、後に引けません。腋を潜って。
ぺろぺろっ、ぺろぺろっ。とど、あっ、いや、人間除草剤は、はぁっ‼️深く溜め息です。