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日記、日々の想い 

春の雨は、凍るよう

短くて、がっかり
そんな春休みが終わると
新学期が始まる
そんな頃には
よく、花散らしの雨
どきどきの新学期
クラス替えもある
無くても、席替えはある
夏休みは、遠い
希望は、遥かに遠い
そんなだったおまえ
ただ、満開の桜だけは
まだ、咲き誇っていた
そんな通学路
今日から、授業だよ
遥かだった希望は
彼方に、霧散する
そんな通学路にも
桜の木はあって
その満開だった花が
その冷たい
花散らしの雨の日に
水溜りに、散り散りに
無惨に、晒されている
水溜りを避けて歩く
そんなおまえは
無惨な花びらに
引き寄せられるように
水溜りに落ちる
長靴は、履いているけどね
跳ねた泥水は
おまえのこころを
冷たく濡らす
立ちすくんだ手元
凍える指先
傘の柄を伝わって来る
凍る雨水
おまえのこころは
濡れそぼる…
ただ、やがて
咲く花も、つつじになる
そして、そんな頃にも
時々には、雨
ただ、そんな雨は
降るたびに、少しずつ
暖かくなって行く
おまえの指先も
少しずつ、温かい
はずなのにね
人見知り
ひと月じゃ、無理だった
春の通学路の雨は
ずっと、冷たいまま
重く、濡れそぼっていた
おまえのこころ…

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