ひとつの心象がある
KMと言う好きだった作家
桜の木の下には
屍体が、埋まっていると言う
春の森には
満開の桜
山を埋め尽くしている
森に分け入れば
ただ、咲き誇る
いっぱいの花、花、花
美しい桜色は
ただ、何にも無い
虚無の色でも、あるよね
やがて、はらはらと
花びらは、散り始め
そして、花吹雪
足元には
一面の花びら
散ってしまった、いのち
いや、堀り返せば
そこには、朽ち果てた遺骸
いや、そんなはずはない
振り仰げば
また、花吹雪だ
はらはら
舞い散らされた
その彼方には
鬼がいる
少し前迄は
おんなに見えたが
そうだ、SAの物語が被る
桜の森の満開の下
そうだな、おまえ
心象から浮かび上がって
やがて、思いはそのまま
視線を降り注ぐ
真夏の濡れ縁の下
そう、真夏の濡れ縁の下には
いぬが、潜っている
いや、秋のよく晴れた日にも
だから、ちびちゃんさあっ💢
それ以上掘ると
家が倒壊するよっ💥
埋まると思うんだけど⁉️