古い写真から蘇る思い出の山旅・その72(2)
「二度目の苗場山・老いらく山行」(再)
12時30分頃、「小松原湿原分岐点」に到着し小休憩、
ここからが本番、
身体と相談?、
なんとか大丈夫そう?、
「神楽ヶ峰」、「苗場山」に向かって出発した気がする。
しばらく、濃いガスが掛かった、アップダウンの少ない登山道を進むが・・・、
「股スリ岩」で急下降・・・、
13時頃、「神楽ヶ峰・八合目」(標高2,030m)に到着、
「神楽ヶ峰」からは、さらに「富士見坂」の下りになるが、
この下りで、アクシデント、
右足の腿、脹脛が、急に攣り始めてしまったのだ。
小刻みに休憩、ストレッチ、水分補給・・、
ペースダウン、
真正面に、山頂部が雲に覆われた「苗場山」のどっしりした山容が
ようやく現れ、気は逸るものの、
いったん下ってから、果たしてあの急登を、登り切ることが出来るのか、
一抹の不安を抱えながら・・・・、
なんとか、足攣りを解消させながら、ゆっくりと・・・、
13時30分頃、祓川コース唯一の水場「雷清水」に到着、
真夏の日射こそ無かったものの、高温多湿、汗ダクの登山者には、
有難い冷水、生き返る思い・・、
「神楽ヶ峰」から「富士見坂」を下ったコル周辺には、高山植物がいっぱい、
「お花畑」である。
ミヤマコゴメグサ? ハクサンフウロ
ミヤマナデシコ
「お花畑」から、いよいよ、最後の急登、標高差約250mの「雲尾坂」にとりつく、
「雲尾坂」
時々、ガスの流れが途切れ、青空がのぞき、展望が広がり、・・、
ラッキー!、
喘ぎながら、「雲尾坂」の急登を登り切ると、
そこは、南北約4km、東西約1kmの湿原が広がり、
大小の池塘が点在、まるで田圃(たんぼ)をイメージされる、
苗場山特有の山頂部。
苗場山の最大の魅力の風景が見られるはず・・・、
だったが・・・、
(つづく)