昭和30年代、地元の高校を卒業するまで暮していた北陸の山村、その故郷を離れてから もう60年近くにもなります。
当時 日常的に使っていたり、聞いたりしていた言葉(方言)も 今ではすっかり忘れてしまっていますが 突然 ふっと思い浮かぶことがあります。
記憶曖昧で 多少 ニュアンスが違っていたり、記憶違いだったりするかも知れませんが 思い出した時に また忘れてしまわない内に 書き留めておこう等と 考えています。
No.26 「こすっこい」「こすい」
「悪賢い」「ずるい」「狡猾」「けち」と いうような意味合いで 使ったり 聞いたりしていたように思います。
例えば
「コスッコイ マネ センナネ。ミンナニ キラワレルゼネ」
(ずるいことしてはいけませんよ。皆に嫌われますよ)
「アノコ コスッコイソイ キイツケナイヤ」
(あの子は 悪賢いので 注意しなさいよ)
「コスイナー、コンダケシカ クレンカッタ」
(ケチだなあ、これだけしか 分けてくれませんでした)
当時の故郷、冬は 雪に埋もれて、こんな風景でした。
除雪車出動等 無い時代、
積雪の上を かんじきで道踏み?を しないと 人の往来も出来ませんでした。
「けち」なら「しみったれ」って、そう言うが!
「こすっこい」とはtakeさんちの方が垢抜けてるわの~。
例 「これっぽっちしか くんねえんだよ、しみったれてらいのう」
昔、近所の爺さんが良くそう言ってました。
すっかり 忘れてしまったと思っていた言葉も 紐解くと 結構 当時 聞いていた言葉使い、炙り出てくるもんですね。
(例)の イントネーション、なまり、
情景まで 思い浮かんできそうです。
コメントいただき 有難うございます。