先日、散歩・ウオーキングの途中で撮ってきた花の中に、「チガヤ」が有った。昭和20年代、北陸の山村で子供の頃、道端や土手、田んぼや畑、空き地等、いたるところで見掛け、子供用のお菓子、おやつ等無く、食べられるものは何でも食べた時代、見様見真似、摘んで、噛んだり、しゃぶったりもした雑草のひとつだったが、最近になって、写真を撮ってきたものの、その雑草、何と呼んでいたのかを思い出せずにいた。
先日、相互フォロワー登録している方のブログを拝見していて、その名は、「チガヤ」であることが分かったが、もしかしたら、子供の頃は、その地独特の名で呼んでいたのかも知れない。
草花に詳しい人からは、「なーんだ、そんな花も知らなかったの?」と笑われそうだが、爺さんにとっては、新情報、新知識。また思い出せなくなる前に、ブログ・カテゴリー「爺さんの備忘録的花図鑑」に、書き留め置くことにする。
チガヤ(茅萱)
イネ科、チガヤ属、多年草、
別名「チ(茅)」「チバナ(茅花)」「アサヂ(浅茅)」「ミノガヤ(蓑茅)」。
「チ」は、「千」の意で沢山生えることから「千茅」、
若い穂は、雄しべも雌しべも赤く、全体が赤く見えることから「血茅」
花穂を噛んだりしゃぶると、乳の甘みに似た味がすることから「乳茅」・・・
等々、諸説有るという。
古名「チ(茅)」で、「浅茅ヶ原」等という地名にもなっている。
原産地・分布 日本、ユーラシア大陸南西部、他
日本に古来からある植物、古事記や万葉集にも詠まれているという。
全国の日当たりの良い、田んぼや道端、川原等にいたるとことで群落をなして
自生していて、日本の初夏の田園風景(田舎の風景)、風物詩になっている。
繁殖力が有り、「世界最強の雑草」等という称号?すらあるという。
草丈 30cm~80cm
花色 赤褐色、
花後、穂は銀白色の綿毛のようになり、やがてほぐれて、種子は、その綿毛に付いて
風に飛ばされる。
開花時期 4月頃~6月頃
花言葉 「親しみ深い」「子供の守護神」「みんなで一緒にいたい」
三日月のほのかに白し茅花の穂 正岡子規
すごすごと日の入る山の茅萱かな 佐藤紅緑