昭和20年代から30年代、M男は 北陸の山村で 1学年1学級の小さな小・中併設学校に通っていた。その 9年間一緒だった同級生の一人Hの父親が 大変な民謡のど自慢だった。
当時のNHKラジオのど自慢コンクール県大会等に出場する等 小さな農村では 有名人?で 子供の目には 凄い人に映っていた。
Hさんは 地元のお祭りや盆踊り等には 歌い手として 欠かせない存在になっていたと思う。多分 いろいろな民謡を歌っていたはずだが M男の脳裏に焼き付いているのは 農家の人独特の浅黒い痩せた顔に 青筋を立てて 熱唱していた 「江差追分」だ。
M男は 小学生、中学生の内から 民謡が好きだった祖母と一緒になって NHKラジオの番組 (民謡はこころのふるさと・・・・)「民謡を訪ねて」等を 聴いていた方だが 民謡が好きになったりしたのは そのHさんの影響大なのかも知れない。
全国各地、好きな民謡、数多有れど 「江差追分」、ある意味 民謡の王様?かも知れない等と 思ってしまうのである。
(ネットから拝借画像)
「江差追分(前唄・本歌・後歌)」・ 浜田喜一(初代) (YouTubeから共有)
後日談がある。
M男の同級生だったHは 高校卒業後 地元の国鉄に就職し 定年まで勤めたようだが かなり中年になった頃、「父親譲りののど」と 自信が有ったのかどうか、やはり NHKテレビのど自慢コンクール県大会等にも 何回か出たらしく 後年 同級会等で話題になったが 父親程の カリスマ性は 発揮出来なかったようだ。
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