たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

日が傾きかけてから爺散歩

2022年11月16日 21時17分35秒 | 散歩・ウオーキング

毎日欠かさず、新聞折込チラシをチェックしている妻、
目下のところ、半径4~5kmに有る7店舗の傾向と対策?に明け暮れているが、
今日の狙い?は、いつも行ってるスーパーで、16時から売り出す特売寿司弁当。
毎度、数量限定、数分で売り切れてしまうという品。
まともな値段の寿司等、食すること叶わずの国民年金頼りの老夫婦、
たまには、寿司を食べたい一心で・・・、
今日は、夕方、Go To スーパー!、と 相成った。
出掛けたついでだ。歩け!、歩け!、
日が傾きかけていたが、ちょこっと近くを歩いてきた。
深まる秋を感じながら・・・・、コンデジ、カシャ、カシャ、
スマホの歩数計で、約8,000歩。

八重咲きのサザンカ?

 

サザンカ?                          君の名は?

 

センリョウ

 

 

 

色づき始めたモミジ

 

???

足長ジイサン、20頭身?

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シャリンバイ(車輪梅)

2022年11月16日 14時00分52秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

これまで、散歩・ウオーキングの途中や山歩き、畑地や我が家の猫額庭等で、やたら、コンデジで、カシャ、カシャ撮ってきた花の写真が、外付けHDに大量に溜まっており、時々、その気になって、不要、無用写真を大胆に削除しながら、散歩、旅行、山行・・・等のファイルに仕訳分類整理をしているところだが、懐かしい写真を見掛けると手が止まってしまったりもする。そんな古い花の写真の中から目に止まった花の写真を引っ張り出して、ブログ・カテゴリー「爺さんの備忘録的花図鑑」に、書き留め置くことにしている。草花に詳しい人からは、「なーんだ、そんな花も知らなかったの?」と笑われそうだが、爺さんにとっては、新情報、新知識、後日、また忘れてしまった時等に、確認したりするのに役に立つ存在になっている。


先日、散歩・ウオーキングの途中で見掛けて撮ってきた写真の中に、「シャリンバイの実」が有った。「シャリンバイの花」は、数年前に初めて知って以後、毎年、あっちこっちで見掛けて撮ってきたが、草花に疎い爺さん、一度や二度、教えてもらっても、自分で調べても、そのそばから忘れてしまう老脳、また思い出せなくなる前に、書き留め置くことにする。

5年前、2017年5月29日、散歩・ウオーキングの途中で、撮っていた「シャリンバイ」

2020年5月6日、散歩・ウオーキングの途中で撮っていた「シャリンバイ」

今年、2022年5月6日、散歩・ウオーキングの途中で撮っていた「シャリンバイ」

散歩・ウオーキングの途中で撮っていた「シャリンバイ」の実

2020年11月9日                   2021年11月8日

 

先日、2022年11月13日に撮っていた「シャリンバイ」の実


シャリンバイ(車輪梅)

バラ科、シャリンバイ属、常緑低木、
   別名 「ハナモッコク(花木斛)」、「ハマモッコク(浜木斛)」、
   「タチシャリンバイ」
   和名「車輪梅」は、枝の分岐する様子が車輪のスポークのようであり、
   5弁の花が梅に似ていることに由来している。
原産地 日本、韓国、台湾
    日本では、主に、本州関東以西、四国、九州等に分布。
    庭木や公園樹として植栽されている
樹高 1m~5m
   葉は、濃緑色、光沢が有る。
花色 白色、淡紅色、
開花時期 4月頃~6月頃
     花後、10月頃~11月頃には、黒紫色の実が出来る。
花言葉 「愛の告白」、「そよ風の心地好さ」、「純真」


 


何度でも笑えてしまう「シルバー川柳」リバイバル(8)

2022年11月16日 09時35分44秒 | 川柳・俳句・五七五

公益社団法人「全国有料老人ホーム協会(有老協)」が、2001年に、設立20周年を記念してスタートさせた「シルバー川柳の公募」と「入選作品発表」。毎年、楽しみにしている類であるが、22回目となる今年も、9月に、「入選作品」が 同協会のホームページ上で発表され、当ブログでもご紹介させていただいた。
過去の「入選作品」も、同協会のホームページ上で、いつでも閲覧出来、これまで、毎年のように、繰り返しご紹介しているが・・、
  何度でも笑えてしまう「シルバー川柳」
いずれも、川柳の「才能有り」の人達の傑作揃い、思わず吹き出してしまったり、有る!、有る! 頷いてしまったり、上手い、座布団2枚!・・等と膝を打ってしまったりする句ばかり。
頭カチカチ、ユーモアセンスゼロ、川柳の才まるで無しの爺さん。
2022年も終盤、今年も川柳で笑って締めたいものだ等という気になり、過去のブログ記事をコピペ、リメイク、「入選作品」に、再登場してもらうことにした。


(注)「シルバー川柳入選作品」を、当ブログ上でご紹介することについては 
同協会のご承認をいただいている。


「第8回シルバー川柳入選作品」(全20作品・順不同)
2008年(平成20年)、8,840句の応募作品から選ばれた作品

遺言を書いた安堵で長生きし (男性・83歳)
(遺言もお蔵入り?、めでたし、めでたし・・・)

若作りした日に席を譲られて (女性・61歳)
(かなり化けたつもりなのに・・・・、やっぱり、ダメかー、)

年寄りに渡る世間は罠ばかり (男性・63歳)
(私は騙されない・・と思っていても、あの手この手が伸びてくる、危ない、危ない、)

限界だ元号三つの歳計算 (男性・55歳)
(昭和生まれじゃ、平成、令和で、歳計算、出来なーい!、西暦に換算してもう一度・・・)

原油高免許を返すふんぎりに (女性・47歳)
(14年前にも、そんな風潮有ったんですね。高齢ドライバー事故が増えていますし・・)

食事会薬で締めておひらきに (男性・79歳)
(食後30分服用処方薬持参で食事会?、有る、有る・・・)

混浴は足湯だったと友ぼやき (男性・80歳)
(まだまだ盛んな友だちが期待して参加したバスツアー、・・・ザンネン!)

医院前紅葉マークの展示場 (女性・77歳)
(駐車場は、いつも満車、紅葉マークが ずらーり・・、)

来世も一緒になろうと犬に言い (女性・56歳)
(犬、猫 ファーストの奥様?、なんとなく、いそうな気がする)

あの世ではお友達よと妻が言い (男性・64歳)
(友達・・いいね!、上等じゃない?、他人と言われるよりは・・・)

老人の記憶を試す特別便 (男性・55歳)
(そう言えば、有りましたね。年金特別便、加入記録で自分の履歴の記憶が蘇りました)

居れば邪魔出かけりゃ事故かと気をもませ (女性・77歳)
(おじいちゃん、元気でお出掛けは結構ですが、帰ってこないと心配に・・、)

この墓も入居間近とよく磨く (男性・56歳)
(これまでは、ご先祖様のお墓と思っていたけど・・・)

補聴器をそっとはずして聞く小言 (男性・59歳)
(朝から、ガミガミ、ガミガミ・・・、少しは遠吠えに聞こえて・・、やれやれ)

七夕や夫の願ひをそっと見る (女性・84歳)
(いくつになっても、夢見る乙女?、いいね!、いいね!)

九十を過ぎても気にする中国産 (男性・67歳)
(安かろう?、悪かろう?、どうも、彼の国の食品、信用ならんて・・・)

ボールなげ孫にほめられちょっとてれ (女性・71歳)
(「おばあちゃん、じょうず!、じょうず!・・・」、まるで、逆の情景)

足腰を鍛えりゃ徘徊おそれられ (男性・68歳)
(足腰丈夫なおじいちゃん、毎日毎日、どこ、ぶらついているのかしらん?)

人の字を真似て二人で支え合い (男性・73歳)
(そうです。一人では、生きていけません。お互いに支え合って・・)

亡き妻と朝は分け合う健康茶 (男性・89歳)
(毎朝、夫婦で必ず飲んでいた、健康茶なのに・・・、今は一人で・・)

(ネットから拝借イラスト)

年金問題、医療問題、介護する側される側、
不安が増大している超高齢化社会であるが、
作者それぞれの鋭い着眼点、閃き、ユーモア、風刺が込められている
五七五 わずか17文字の「シルバー川柳」、
何度でも笑えてしまう。

(つづく)


「大ちゃん数え唄」(再)

2022年11月15日 10時10分03秒 | 懐かしいあの曲

gooブログの「アクセス解析」の「アクセスされたページ」欄を、時々覗くことがあるが、随分前に書き込んだ古い記事で、すっかり忘れてしまっているような記事に、アクセスが有ったりする。「エッ?」と驚くと同時に、「そう言えば・・・・」、記憶が蘇り、つい、自分もクリックし、改めて読み返してみたりすることがある。
先日、数年前に、ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に書き込んでいた記事、「大ちゃん数え唄」にアクセスが有ったことに気が付き、「おお!、懐かしい!」・・・、
コピペ、リメイクしてみた。
そんな古い記事を、クリックひとつで引っ張り出して読んだり、加筆、訂正、修正、コピペ、リメイク等が出来るのも、ブログのメリット。従来の紙ベースの日記、日誌、備忘録、懐古録、雑記録の類では、絶対考えられないことであり、ブログを始める前までは、想像も出来なかったことである。今、出来ることは、やってみる・・、長生きした分、その時代を少しでも享受したいものだ等と、つぶやきながら・・・。


振り返り記事
「大ちゃん数え唄」

次男は、もう40代も半ば、娘2人を持つ、完全に中年のおっさんになっているが、子供の頃の呼び名で、未だに、妹や義姉等からは、時々、「大ちゃんは、どうしてる?」等という言葉が出てくる。
「大ちゃん」という言葉を聞くたびに、必ず、連想してしまうものが有る。
確か、次男が、保育園に通い始めた頃ではないかと思われるが、当時、フジテレビ系で、「いなかっぺ大将」というアニメ番組が放送されていた。
その主人公が「大ちゃん(風大左ェ門)」だったこともあり、次男と一緒になって見ていたわけではないが、毎回流れてくる、威勢の良い音頭調の主題歌、「大ちゃん数え歌」が、脳裏に焼き付いてしまったのだった。当時は、漠然と聞いているだけだったが、ずいぶん後年になってから、その主題歌を唄っていた歌手が、当時16歳位?の吉田よしみ(本名、吉田芳美)だったこと、そして、それが、後の演歌の大歌手となる天童よしみだったことを知ったのだった。
歌好きな父親の影響で、7歳で初めてのど自慢に出場、数々のちびっ子のど自慢等で優勝する等していた吉田よしみが、日本コロンビアに紹介され、アニメ番組「いなかっぺ大将」の主題歌を歌うことになったのだという。
1970年(昭和45年)9月には、吉田よしみ名義で、初のシングルレコード発売となり、天童よしみの歌手人生始まりの曲だったのではないだろうか。
懐かしい歌と映像を、YouTubeで見つけ、早速共有させていただいた。

「いなかっぺ大将」の「大ちゃん数え唄」 (Youtubeから共有)

 


ヒイラギ(柊)

2022年11月15日 06時15分52秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

先日、散歩・ウオーキングの途中で撮ってきた花の写真の中に、やはり、「君の名は?」だった花が有ったが、相互フォロワー登録している植物に詳しい方のブログを拝見していて、どうも、「ヒイラギ」らしいことが分かった。草木に超疎い爺さん、「ヒイラギ」という名前だけは、なんとなく知っていた気がするが、実際に見掛けたり、写真を撮ったりしたのは、今回初めてのことで、「へー!、これが、ヒイラギ・・か」である。
教えてもらっても、自分で調べても、そのそばから忘れてしまう老脳、またすっかり思い出せなくなる前に、ネットで調べて、ブログ・カテゴリー「爺さんの備忘録的花図鑑」に、書き留め置くことする。

2022年11月12日、散歩・ウオーキングの途中で撮っていた「ヒイラギ」


ヒイラギ(柊)

モクセイ科、モクセイ属、常緑小高木、
   別名 「オニノメツキ(鬼の目突き)」
   葉に鋭いトゲがあることから、日本では古くから、魔除け、鬼門除け、として
   植栽されてきた。
原産地 日本、台湾、等 東アジア
    日本では、主に関東地方以西等比較的温かい地域で、古くから自生している
    樹木で、生け垣や庭木等として利用されている。
樹高 4m~6m
   葉は、濃緑色、肉厚で光沢が有り、縁にギザギザ鋸歯が有る。
   鋸歯の先端には、鋭いトゲが有るが、老木になると、トゲが無くなり、丸くなる。
   対生、茎の先端に、手のひらを拡げたように、8~10枚の小葉を付ける。
花色 白色、
   花色は違うが、一見、キンモクセイ、ギンモクセイの花姿に似ている。
開花時期 10月頃~12月頃
     花後、黒紫色の実を付ける。
花言葉 「用心深さ」「先見の明」「保護」


(蛇足)

鋭いトゲが有る葉の形が良く似ていて、混同される樹木に、「セイヨウヒイラギ」が有るが、「セイヨウヒイラギ」は、モチノキ科、モチノキ属で、葉の付き方は、互生、実の色は、赤色。「ヒイラギ」とは、全く異なる植物。


またまた5日振りになってしまった散歩・ウオーキング(追補)

2022年11月14日 21時03分57秒 | 散歩・ウオーキング

11月13日、日曜日、
当地、今日の天気予報は、「晴のち雨」だったが、
夕方までは、降りそうで降らず、時々、薄日が射す1日だった。
なんだかんだで休んでいた(サボっていた)散歩・ウオーキング、
今日は、どうしても・・・、
日が傾き掛けてから、やおら重い腰を上げ、
近くをちょこっと歩いてきたが、
またまた、5日振りになってしまった。
足、腰、痛!、痛!、だましだまし、
  君の名は?花に尋ねつ爺散歩
スマホの歩数計で、約6,200歩。

 

君の名は?


(追補)
どうも、「ヒイラギ(柊)」の花のようです。
相互フォロワー登録しているごんママ様から、教えていただきました。
有難うございました。


君の名は?


(追補)
「ヤマボウシ(山法師)の実」・・でした。
相互フォロワー登録しているごんママ様から、教えていただきました。
有難うございました。


モミジ

マユミの葉、実(種)

ドウダンツツジ

シャリンバイの実

キセキレイ

カワセミ

 

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葉物野菜オンパレード?の季節到来

2022年11月14日 16時56分16秒 | 畑日誌(見様見真似の野菜作り)

「野菜収穫係」の妻、午前中、畑に行ってきたが、
葉物野菜がどっさり採れて・・・、

(1)サニーレタス、サラダナ、今季初収穫
   今のところ順調に育っており、ちょこっと試し採り・・・、

(2)小カブ、コマツナ、収穫、
   またまたごっそり採れてしまい、
   明日、義姉宅へお裾分けするようだ。

(3)ダイコン、収穫

ホウレンソウは、イマイチ生育不良で、収穫はもう少し先になるようだ。
先日植え付けしたノラボウナも、順調に育っており
ハクサイは、まだ巻き始めていないものも有るが、
これから冬に向かって、葉物野菜オンパレードになりそうだ。


晩秋の色々

2022年11月14日 13時48分39秒 | 暮らしの記録

11月14日、当地、今日の日の出時刻は、6時17分頃、
夜明けが、遅ーい・・・、
因みに、日の入時刻は、16時37分頃、日長時間は 10時間20分

朝日に映える周辺の山々
すっかり紅葉している様子が分かる。

我が家の猫額庭も、なんとなくうら寂しい晩秋の色合い

マンリョウ

ナンテン

カシワバアジサイ

チロリアンランプ(アブチロン)

ベランダに置いてある鉢植えのシャコバサボテンが開花し始め・・・、

鉢植えのルリマツリモドキは、まだ咲いている。

 

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キウイも、今年は、生り年?、

2022年11月13日 14時41分31秒 | 暮らしの記録

我が家の猫額庭のフェンス、ギリギリで、大きくなり過ぎ、2階のベランダ、戸袋まで枝茎葉を伸ばし、毎年、2回、3回、バッサ、バッサ、剪定しながら、いささか持て余しているキウイが有る。キウイは、どんなに痛め付けても、生命力が強く、秋には、ちゃんと実を付けてくれるため、結局、完全に伐採してしまうことが出来ないでいるところだ。
毎年、パラパラ、パラパラ、カサカサ、カサカサ、大量の葉っぱを落とし始める頃に、実を収穫することにしているが、今年は、例年より若干早目、そろそろ、良さそうな感じがして、柿の実を採取したついでに、キウイの実も採取した。

  

下から見上げていた限りでは、さほど生っていない風に見えていたが、
実際、採取してみて、ビックリポン、
なんと、個数、約400個、しかも、大玉、中玉、粒ぞろい、
これまでで、最高の出来のようだ。

因みに 「ブログ内検索」して見ると、
昨年2021年は、個数は、約330個だったものの、中玉、小玉ばかりだったようで、
一昨年2020年は、個数は、約130個と少なかったものの、大玉、中玉、粒ぞろい、
2019年は、個数は、約150個・・・、
だったことが分かった。
キウイも、今年は、生り年?、だったようだ。
早速、妻は、義姉や友人にお裾分けの段取りとしているところだ。


今来むと いひしばかりに 長月の ありあけの月を 待ち出でつるかな

2022年11月13日 06時43分07秒 | 懐かしい小倉百人一首

足腰大丈夫な内に、出来る限り不要雑物整理をしようと決心してから久しいが、正直あまり捗っていない。書棚や天袋、押入れ等に詰め込まれていた古い書籍や辞書、百科事典等の類も、ここ数年間で大胆に整理処分してきたつもりだが、中には、「これ、面白そう?」等と目に止まり、残してしまったものも結構有る。その中のひとつに、多分、長男か次男かが、学生時代に使っていたものに違いない、小町谷照彦著 文英堂の「小倉百人一首」(解説本・参考書)が有る。パラパラとページを捲ってみたところ、なかなか詳しく、分かりやすく、決して、「今更 向学心?」なーんてものではなく、子供の頃、作者や歌意も分からないまま、「けふ、けふ、けふ・・」「なほ、なほ、なほ・・・」等と、正月になると必ず家族でやっていた「百人一首かるた取り」を思い出して懐かしくなってしまったからで、今更になって、「へー!、そういう歌だったのか・・」、目から鱗・・になっているところだ。
「小倉百人一首」は、奈良時代から鎌倉時代初期までの百人の歌人の歌を、藤原定家の美意識により選び抜かれた秀歌であるが、時代が変わっても、日本人の心情が呼び起こされるような気がしてくる。
ブログネタに?、頭の体操に?、いいかも知れない等と思い込んでしまい、昨年、一昨年、「春」「夏」「秋」「冬」、季節を詠んだ歌を取り上げて、ブログに書き留めたが、今回は、最も数の多い、「恋」を詠んだ歌を取り上げて、順不同、書き留めてみることにした。


百人一首で「恋」を詠んだ歌 その20

今来むと いひしばかりに 長月の
ありあけの月を 待ち出でつるかな

出典
古今集(巻十四)

歌番号
21

作者
素性法師

歌意
(あの人から)今すぐに来よう(行こう)と連絡があったばっかりに
その言葉をあてにして待っていたが、(あの人は)来ないで、
とうとう、陰暦九月の(秋の長い夜の)明け方の月が出てくるまで、
待ち明かしてしまったことですよ

作者は男性であるが、女性の立場から歌ったもの。
冷たい男性に対する恨み言。
当時は、男性が女性の家に通うのが習慣であった。(通い婚)

注釈
「今来むと」は、「今すぐ来ようと」と訳する。
「長月」=陰暦九月の異名。
「ありあけ(有明)の月」=陰暦時代の月末の出の遅い月、
夜明けに空に残っている月のこと。
「待ち出で」=「待つ」と「逢う」、2つの動詞の合体語。
「待っていて逢うこと」
「つるかな」=「つる」は、完了の助動詞。「かな」は、詠嘆の終助詞。


素性法師(そせいほうし)

僧正遍昭の出家前の子供、
俗名良岑玄利(よしみねのはるよし)
最初、雲林院に住み、宇多天皇雲林院行幸の際
権律師に任じられ、後に大和の良因院に還った。
三十六歌仙の一人。
家集に「素性法師集」が有る。


参照・引用
小町谷照彦著「小倉百人一首」(文英堂)


(つづく)