公益社団法人「全国有料老人ホーム協会(有老協)」が、2001年に、設立20周年を記念してスタートさせた「シルバー川柳の公募」と「入選作品発表」。毎年、楽しみにしている類であるが、22回目となる今年も、9月に、「入選作品」が 同協会のホームページ上で発表され、当ブログでもご紹介させていただいた。
過去の「入選作品」も、同協会のホームページ上で、いつでも閲覧出来、これまで、毎年のように、繰り返しご紹介しているが・・、
何度でも笑えてしまう「シルバー川柳」
いずれも、川柳の「才能有り」の人達の傑作揃い、思わず吹き出してしまったり、有る!、有る! 頷いてしまったり、上手い、座布団2枚!・・等と膝を打ってしまったりする句ばかり。
頭カチカチ、ユーモアセンスゼロ、川柳の才まるで無しの爺さん。
2022年も終盤、今年も川柳で笑って締めたいものだ等という気になり、過去のブログ記事をコピペ、リメイク、「入選作品」に、再登場してもらうことにした。
(注)「シルバー川柳入選作品」を、当ブログ上でご紹介することについては
同協会のご承認をいただいている。
「第8回シルバー川柳入選作品」(全20作品・順不同)
2008年(平成20年)、8,840句の応募作品から選ばれた作品
遺言を書いた安堵で長生きし (男性・83歳)
(遺言もお蔵入り?、めでたし、めでたし・・・)
若作りした日に席を譲られて (女性・61歳)
(かなり化けたつもりなのに・・・・、やっぱり、ダメかー、)
年寄りに渡る世間は罠ばかり (男性・63歳)
(私は騙されない・・と思っていても、あの手この手が伸びてくる、危ない、危ない、)
限界だ元号三つの歳計算 (男性・55歳)
(昭和生まれじゃ、平成、令和で、歳計算、出来なーい!、西暦に換算してもう一度・・・)
原油高免許を返すふんぎりに (女性・47歳)
(14年前にも、そんな風潮有ったんですね。高齢ドライバー事故が増えていますし・・)
食事会薬で締めておひらきに (男性・79歳)
(食後30分服用処方薬持参で食事会?、有る、有る・・・)
混浴は足湯だったと友ぼやき (男性・80歳)
(まだまだ盛んな友だちが期待して参加したバスツアー、・・・ザンネン!)
医院前紅葉マークの展示場 (女性・77歳)
(駐車場は、いつも満車、紅葉マークが ずらーり・・、)
来世も一緒になろうと犬に言い (女性・56歳)
(犬、猫 ファーストの奥様?、なんとなく、いそうな気がする)
あの世ではお友達よと妻が言い (男性・64歳)
(友達・・いいね!、上等じゃない?、他人と言われるよりは・・・)
老人の記憶を試す特別便 (男性・55歳)
(そう言えば、有りましたね。年金特別便、加入記録で自分の履歴の記憶が蘇りました)
居れば邪魔出かけりゃ事故かと気をもませ (女性・77歳)
(おじいちゃん、元気でお出掛けは結構ですが、帰ってこないと心配に・・、)
この墓も入居間近とよく磨く (男性・56歳)
(これまでは、ご先祖様のお墓と思っていたけど・・・)
補聴器をそっとはずして聞く小言 (男性・59歳)
(朝から、ガミガミ、ガミガミ・・・、少しは遠吠えに聞こえて・・、やれやれ)
七夕や夫の願ひをそっと見る (女性・84歳)
(いくつになっても、夢見る乙女?、いいね!、いいね!)
九十を過ぎても気にする中国産 (男性・67歳)
(安かろう?、悪かろう?、どうも、彼の国の食品、信用ならんて・・・)
ボールなげ孫にほめられちょっとてれ (女性・71歳)
(「おばあちゃん、じょうず!、じょうず!・・・」、まるで、逆の情景)
足腰を鍛えりゃ徘徊おそれられ (男性・68歳)
(足腰丈夫なおじいちゃん、毎日毎日、どこ、ぶらついているのかしらん?)
人の字を真似て二人で支え合い (男性・73歳)
(そうです。一人では、生きていけません。お互いに支え合って・・)
亡き妻と朝は分け合う健康茶 (男性・89歳)
(毎朝、夫婦で必ず飲んでいた、健康茶なのに・・・、今は一人で・・)
(ネットから拝借イラスト)
年金問題、医療問題、介護する側される側、
不安が増大している超高齢化社会であるが、
作者それぞれの鋭い着眼点、閃き、ユーモア、風刺が込められている
五七五 わずか17文字の「シルバー川柳」、
何度でも笑えてしまう。
(つづく)