【ぼちぼちクライミング&読書】

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香港、雑感

2024年01月30日 08時22分40秒 | 香港2024

忘れないうちに思ったことを書いておく。

【トレイルについて】(1)
前回来たときは、返還前だったせいか、トレイルを歩いているのは白人ばかり。
香港の方は、ほとんど歩いていなかった。
今回、歩いているのは、ほとんど中国人の方ばかり。
それでも何人か白人の方もいた。
私が中国人に見えるのか、質問された。
「よく分からない」、と答えておいた。

【トレイルについて】(2)
今回、特に印象に残ったトレイルは・・・
(1)マクリホース・トレイル②・・・名峰・シャープ・ピークと海岸風景
(2)ランタオ・トレイル③・・・香港第二位の高峰・鳳凰山を登頂
(3)マクリホース・トレイル④・・・大金鐘への痩せ尾根と昴平の高原
*香港最高峰は、大帽山だけど、通信設備により登頂できない。
よって、鳳凰山が実質第一の高峰になる。

*以下の表は私の作ったメモ(間違いがあればご指摘下さい)
*時間は、ガイドブック『香港アルプス』から引用しているが、
*2割くらい余裕をみたほうがいい。早歩きしないと、このタイムにならない。

マクリホース・トレイル100km、九龍東→西、1番目のトレイル

10.6km 3h   鑽石山バス停、西貢行92番、北潭涌
13.5km 5h 西貢バス94、浪茄~北潭凹
10.2km 4h30 北潭凹~牛耳山422~企嶺下
12.7km 5h 企嶺下~馬鞍山~大老山
10.6km 3h 大老山~獅子山上部トラバース~大埔公路
4.5km 1h30 大埔公路~金山(猿山)
6.2km 2h30   城門水塘~針山、草山~鉛磺坳
9.7km 4h   鉛磺坳~大帽山、ぱっくり岩~荃綿公路
6.3km 2h30   荃綿公路~道路歩き~田夫仔
15.6km 5h   田夫仔~Tai Lam chung Reservoir~屯門


ランタオ・トレイル、70km、ランタオ島1周、2番目のトレイル

2.5km 0h45   梅窩~南山
6.5km 2h45 アーチ、大東山
4.5km 2h15 鳳凰山(ランタオ・ピーク)
4km 1h15   寶蓮禪寺、心経簡林
7.5km 2h45   草原
2.5km 1h    
10.5km 3h   海沿い
5.5km 1h30   大浪湾村
6.5km 2h   石壁水塘ダム
6.5km 2h    
4.5km 1h15   引水道沿い
9km 3h   芝麻湾道~水牛


【アジアの歌姫】
下山してバス停に向かっていると、『時の流れに身をまかせ』(中国語バージョン)を歌いながら歩いているおばさんがいた。
テレサ・テン(鄧麗君)は、台湾出身だが、香港でも人気だと実感した。(お墓は基隆郊外にある)

【天后廟について】

香港島、九龍には、天后廟がある。
上の写真はラマ島の天后廟。
媽祖廟(まそびょう)とも言う。
台湾の人も媽祖の神様を信仰している。
総本山は、福建省・湄洲島にある。
海の女神で、宋の時代、旧暦3月23日、湄洲島で生まれた。

幼い頃から頭脳明晰だったが、数え16歳の頃より霊力を得るようになり、天候の変化を預言したり、雲に乗って大海を越え、遭難した人を救助したりしたため、「神女」「龍女」と呼ばれるようになった。またふだんは薬草を使って人の病を治したりする、慈悲の心に溢れた人物だった。
しかし雍熙4年(987年)重陽節(旧暦9月9日)の前日、28歳の林黙は「風塵にまみれたこの世界にいたくありません。明日、重陽のよき日に私は山に登り、みなさんとお別れします」と家族に告げ、翌日湄洲の岬に登り、そのまま昇天してしまった。
その後湄洲の人々は林黙の昇天した岬に祠を建て、「媽祖」と呼んで信仰するようになった。(中略)
媽祖廟が1年じゅうで最も賑わうのは、媽祖の誕生日の旧暦3月23日と、昇天日の9月9日だ。何千、何万という台湾人がこの日をめざして湄洲に押し寄せるため、通常のフェリー運航ではとうてい間に合わず、この両日には夜明け前から1日中、フェリーが台湾人を運び続けるのだそうだ。(P176「謝々!チャイニーズ」星野博美)

【車と道路事情について】
車は日本と同じ左側通行。
もし車を自分で運転したらどうなるか、と思って道路を見ていた。

道路にロータリーがあるが、標識を瞬時に読み取って方向を見定める能力はない。
皆さんスピードが早く、もたもたしているとクラクションを鳴らされる。
運転するのは相当なストレスと思う。
いずれにせよ、レンタカーは無理。ホテルに駐車場がないし。

なお中国本土では、車は右側通行。香港から本土に行くと、どこかで切り替えるのでしょうね。

【MTR事情について】
先日も書いたが、八達通(オクトパス)は便利。
日本人が技術提供して、『置くとパス』が語源、という説もあるそうだ。
電車に乗るといつも、『乗客が降りてから乗って下さい』、と放送される。
降りる前に乗ってくる方がいて衝突する。
列車やバスのマスク率は、2、3割くらい。
座席は、台湾同様にプラスチック。(そう言えば、30代くらいの女性に、台湾で座席を譲られた。さすが儒教の国、と感心したが、後で微妙な心境になった)

【持久力で困ったこと】
トイレに困った。
歳と共にトイレが近くなった。
駅にトイレがないので人に聞くと、マクドナルドを指さされた。
脚力より、トイレの持久力が無いのが困る。
しかも、鍛えようがない。
そこが問題。

【早朝の風景について】
早朝駅に向かっていると、通学の子供を見かける。
母親に連れられている子もいれば、単独で電車に乗ってる子もいる。
制服をきている。
日本人と区別がつかない場合がある。
しゃべっているのを聞くと、『对,对,对』と言ってるので、中国人だな、と。

【身だしなみ】
服装は清潔を心がけている。
ヒゲも毎日剃っている。
昔スイスで、無精ヒゲを生やしてたら、道を聞いても避けられた。
レストランでも、隣の客にいやがられた。
それ以降、できる限り小ぎれいにしている。
それでも今回、荃湾で若い女性にMTRを聞いたら、逃げるように避けられた。
少しショックだった。私の外見はいたって普通。何か堅気じゃない雰囲気を醸し出していた、ということはないはず。

【ホテルについて】
泊まったホテルは、Ramada Hong Kong Grand View(華美達盛景酒店)。
HISから予約して、日本であらかじめ支払を済ませておいた。
場所は佐敦なので便利。
MTR佐敦からホテル・・・5分~10分
佐敦から空港・・・約45分=佐敦~茘景~青衣~機場(Airport)
 (香港~機場=エアポート・エクスプレスは、少し高い)

10日間で115,280円、朝食付き、毎日、ベッドメーキングして、ゴミ箱も処理、
アメニティも取り替えてくれる。
水のペットボトルも、毎日補充してくれた。
バスタオルはあるが、普通のタオルがない。
洗顔石けんも必要。

トイレでは、トイレットペーパーを流すかどうか迷った。
中国と香港のホテルでは、紙を流してはいけない場合がある。
詰まるから。
フロントに聞くと、大丈夫、とのこと。
ちなみに単語は、flushを使った。

トイレとシャワールームが狭いのが難点。
もし次回泊まるとしたら、部屋のグレードを上げる、という手もある。
でも、値段も一気に上がるでしょうね。



ビュッフェ形式の朝食・・・おかゆとたまごが良かった。
いつもこんな内容でチョイスして食べていた。


最初、青島(チンタオ)ビールを飲んでいた。
味覚って保守的なものですね。
結局、スーパードライ+柿ピーになった。


【毎日の晩飯について】
下の写真は、いつも行く大衆食堂、ラマダホテルを右に出て1分くらい。
右に座っている方がメニューを聞いて、お勘定をしてくれるおばさん。
おしぼりは出ないので、自分でウェットティッシュを用意する。

【お薦めメニュー】
ホイコーロー(回鍋肉)
トンポーロー(豚の角煮飯)
餃子入りワンタン麺
シャンピン

【星野博美作品と香港について】
「転がる香港に苔は生えない」は、好きな作品。
深水埗の鴨寮街に住んでいた、と書かれている。
どんなとこだろう、と思って訪ねてみた。
これぞ香港と行った濃度の高い街だった。
(もし、同じ香港にいても、生活も行動も重なりそうにない)


【セコム】
終活の一環で、白骨化しないようにセコムと契約している。
急に成仏しても大丈夫。
防犯も兼ねて、家中センサーだらけ。
費用は、毎月6,930円支払っている。
もったいないと思うが、旅行時には値打ちがあると感じる。
安心して留守にできる。

【最後に】
よく10日間、足と体力が保った。
KEENの靴は、私に合っている。
これで、杖をつきながらえっちらと歩いた。
(ザックはグレゴリー18)

けっこう緻密な登山計画書を作成して臨んだが、
現地に到着して、白紙に戻してしまった。
気分、天気、体調などが絡み合う。
いつも前日に、次の日の計画を考えた。
当日になってもどこに行くか迷っているときもあった。

もし、道を間違えたり、怪我をしたら、遭難の危険がある。
その場合、広大な香港のどこの山にいるのか特定できない。
そこで、毎日いとこにLINEを送り続け、どこに行くか知らせた。
他にも日本の友人に状況を知らせてから歩いた。
煩わしい思いをさせて申し訳ない。感謝。