「なるべく働きたくない人のためのお金の話」大原扁理
趣味を仕事にするとしんどいが、
仕事が趣味だという方は幸いだ。
高度経済成長を支えたモーレツ社員は団塊の世代。
よくも悪しくも現在の日本を形作った。
過剰に働き、必要以上に貯めるのは、日本人の体質なのだろうか?
それとも明治以降の傾向なのだろうか?
著者は、「必要以上に働かない」と決める。
それはそれで、大変な決意だと思う。
週休5日で、2日だけ働き、必要以上に買わない、使わない。
意外とそれで生きていける。
収入が少ないと、税金も少ないし、保険代も安くなる。
文章を読むと、けっこうまっとうな人物だと分かる。
変人かと思ったら、そうじゃなかった。
我々の方が、働き過ぎでおかしいのかも、と思ってしまう。
もちろん、一部の過剰に働く方々と、それに引っ張られて働く人のおかげで、
日本経済が成り立っているのかも知れないが。
しかし、それを一度全員で「やーめたっ」って降りるとどうなんだろう?
案外、なんとかなるかも…?
海外に行くと2か月の休暇でクライミングをしているドイツ人に出会う。
うらやましく思う。
日本人はどこで間違ってしまったのだろう?
【ネット上の紹介】
弱い私たちの、生存戦略。将来に不安や心配を感じている人へ、もっと楽に生きられる思考法。
序章 隠居生活のアウトライン
第1章 まずはつらい場所から抜け出す
第2章 落ち着いた生活をつくりあげる
第3章 手にしたお金で、自分はどう生きたいのか?
第4章 お金に対する見方・考え方の変化
第5章 お金と話す、お金と遊ぶ
対談 鶴見済×大原扁理―豊かさって何だろう?