「大西泰斗のそれわ英語ぢゃないだらふ」
学校で何年も英語を習って、なぜ会話出来ないのか?
それは、学校で習う「英文法」が間違っているから。
P63
lookは「目を向ける」という単なる動作であるため自動型と、seeは「見える」と対象を視覚が捉えていることを表すため他動型と相性がよくなるのです。
(中略)
「言う」と訳されるtell、speak、say、talkのうち、授与型で使われるのはtellだけです。tellのイメージは「メッセージを伝える(渡す)」。「あげる・くれる」を意味する授与型は非常に相性がいいのです。speakは「音声を出す」、sayは「(ことばを)言う」、talkは「おしゃべりをする」。
P65
英語は「配置のことば」。(中略)指定の位置に置けばどのような表現であってもその役割を与えられます。
P71
動詞の中にはto 不定詞のみを目的語にする(動詞-ing形は不可)ものもあります。want、 decide、promise、planなどが典型的ですが、これらの動詞は「(これから)~するのを欲する」など、意味に色濃く「これから」を含む動詞たちです。動詞の「これから」とto不定詞の矢印が生み出す「これから」のニュアンスが強固なコンビネーションを作っているのです。
P100
ネイティブスピーカーたちがその単語を用いるときに感じるニュアンス・感覚に寄り添い他の単語と分けること、そして数多くの日本語訳に対応する単語なら、そのすべてを引き出せる中心的な意味を記述すること――それがイメージによる記述です。
【ネット上の紹介】
その「英文読解」はいらない。会話力をいかに身につけるか?本書は一直線にそこに向かう!80万部突破の『一億人の英文法』。そして超人気「NHKラジオ会話」講師がついに書き下ろす、伝わる英語の極意! 特別会話レシピ集つき。9月よりNHKテレビ「大西泰斗の英会話☆定番レシピ」スタート!英語は習っても話せない、と悩んじゃだめ。それはタネを蒔いてない畑に「なぜスイカが実らないのか」と嘆くようなもんだから。私たちは「会話のための英語」を勉強してはこなかったから仕方がない。完璧な会話力獲得を目指すこの一冊。英語がどんどん飛び出す体を手に入れるために、書かれた英会話マスターの秘伝中の秘伝。正に大西英語の決定版。・文法は学校文法だけではない・英語は配置のことば・主語の位置にあればそれは主語・日本語訳だけの理解では正しく使えない・itは「それ」ではない・イメージで理解する・英会話の定番レシピetc...
第1章 学校文法(日本人が英語を話せない理由
文法は学校文法だけではない ほか)
第2章 新しい文法(新しい文法
英語は配置のことば ほか)
第3章 イメージ(「イメージ」という考え方
日本語訳だけの理解では正しく使えない ほか)
第4章 英会話の学習(会話の本質とは?
会話のリソース ほか)