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「ムスコ物語」ヤマザキマリ

2021年10月12日 09時39分12秒 | 読書(エッセイ&コラム)


「ムスコ物語」ヤマザキマリ

子育てノンフィクション。
このジャンルを私が読んでも実利性はない。
それでも、好きでよく読むのは、純粋に面白いから。
他人の子育ては興味深く、読んで楽しいから。

そもそも産むかどうかで迷う
P58
「だいたい幸せなんてもんは、それぞれの気持ち次第なんだから。あなたの価値観で子供の幸せを決めちゃだめよ!」

P94
「あのね、人間ってのは怖いんだよ。そういうふうに見えないような人がまた怖いんだってば」

夫婦喧嘩について
P102
子供はやはり親の喧嘩など目の当たりにしたくないだろうし、不寛容な自分がみっともないことはわかってる。それでも燻っていると、その前にデルスに何かを言われたと思しき夫が部屋にやってきて、「平和協定しよう」と右手を差し伸べてきた。彼との喧嘩はいつもそうやって”平和”の握手で終結する。

P143
社会にいおいても付き合える人と付き合えない人がいるのと同じで、たとえ血の繋がっている家族という関係ではあっても、私と母は生き方のリズム感も時間の捉え方も全然違う人種だということに、子供の自分は気づいてしまったのである。

P172
子離れの早い遅いが良い悪いという問題ではない。人によって家族や生活環境、そしてメンタルにも個人差があるから、親子の距離感にスタンダードはない。

【関連図書】

「ヴィオラ母さん」ヤマザキマリ

【ネット上の紹介】
国籍?いじめ?血の繋がり?受験?将来?は?なんだそりゃ。『ヴィオラ母さん』で規格外の母親の一代記を書いた著者が、母になり、海外を渡り歩き息子と暮らした日々を描くヤマザキマリ流子育て放浪記。
ハワイからの電話
おかえりデルス
ナシーブとデルス
イルカと少年
キューバの赤ちゃん
ババとチェロ
新しい家族(前編)
新しい家族(後編)
沖縄生まれ北海道育ち
エリート校か現地校か
トムに会いたい!
家族のカタチ
デルスの旅
親離れ子離れの距離感
息子の看病
ラーメンかタコかお坊さんか
思い通りにはならない
地球の子供

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