「清少納言と紫式部」奥山景布子
奥山景布子さんが児童書として書いた作品を読んだ。
奥山景布子さんなら、きちんと史実を押さえて読み手の興味を引きながら書かれるだろう、と。実際、上手くまとめられている。
ところで、清少納言と紫式部は4歳違い。紫式部が年下。
また、2人が働いていた時期は、ずれていて重ならない。
それでも、後世の人たちは2人の仲が悪かっただろうと憶測した作品が書かれている。(「紫式部日記」にある悪口のせいでしょうね)実際、2人が会っていたら、どんな会話をしたでしょう? もしかしたら、2人は晩年に会っていたかも。
「八月の鯨」という映画がある。(1987年公開)
リリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスの豪華共演。
撮影当時、リリアン・ギッシュは93歳、ベティ・デイヴィス79歳。
こんな高齢のヒロイン共演の映画があるだろうか?
アメリカ・メイン州の小さな島で暮らす老姉妹の日常を描く作品。
淀川長治さんも当時絶賛したそうだ。(もともとリリアン・ギッシュのファンと聞いている)
ここで、私がファンタジーを思い描く。
清少納言と紫式部バージョンの「八月の鯨」はどうだろう?
どんなやりとりになるだろう?
「人生の半分はトラブルで、あとの半分はそれを乗り越えるためにある」
・・・これは、映画の台詞。