ケンのブログ

日々の雑感や日記

大阪交響楽団第106回名曲コンサート

2019年05月19日 | 音楽
昨日は大阪交響楽団第106回名曲コンサートに行った。
なんかこのオーケストラを聴くのは
10年以上ぶりのような気がする。
前回聴いたときは確かショスタコーヴィチの
交響曲第五番でティンパニーの人が
曲が終わったあとでがーっと
ガッツポーズのように太鼓のバチを
掲げておられたように記憶している。
コンサートの帰りにホワイエのところで
老年のおじさんに
きょうは太鼓の人よかったなあ
終わったあとガッツポーズしとったなあ
と声をかけられた。
もう何年前のことかわからないけれど
それ以来ほんとうにひさしぶりに
このオーケストラを聴いた。
指揮は佐藤俊太郎さん
ピアノジャン チャクルムさんで
さいしょに演奏されたのが
モーツァルト ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
オーケストラの音色はやわらかくまた
それなりにふくよかに聴こえた。
久しぶりに聴いたけどなんかいいなと思った。
ピアノの独奏はシリアスな部分あり
ききなれない装飾音などが出てくる場面あり
深い音楽だなと思う場面ありいろいろ
多様性のある表現だった。
ただピアノがいろいろ多様性に
富んでいるわりには
オーケストラの演奏はなんか
ぐっと落ち着きのあるものであるように思えた。

アンコールにファジルサイのブラックアースが演奏された。
ピアノの演奏に多様性があったことは
あるいはアンコールにファジルサイが演奏される
伏線だったのかもしれないと思った。

ピアニストは細い人で
演奏が終わったあと
ちょっとしぐさがぎこちなくてコミカルだった。

20分の休憩をはさんで次に演奏されたのが
メンデルスゾーン
劇音楽真夏の夜の夢組曲作品61
序曲
弦楽器の細やかなおとがきれいに
出ているなと思った。
スケルツォ
木管のアンサンブルがきれいだなと思った。
弦楽器はちょっと迫力不足かなと
思った場面もあったけれど
目を閉じて聴くと夢のような世界が広がっていった。
ノークターン
ホルンの調べがきれい
ワーグナーのタンホイザー序曲かと思った。
全体に情感たっぷりの演奏でいいなあと思った。
結婚行進曲
冒頭、金管のファンファーレが鳴ったときに
会場のあちこちでみんな
あっこれ聴いたことのあるメロディという感じて
目を見合わせるような感じになって
やっぱり音楽っていいなと思い
ちょっとうるうるっと来た。

なんかいい演奏会だったなと思う。