ケンのブログ

日々の雑感や日記

愛するにはもう遅すぎた

2018年11月14日 | 日記
ずいぶん寒くなったなと思う。
記録をとっているわけではないけれど
なんかこの冬、今日が一番寒いように思える。
外で風に当たると体の芯まで寒いような気がする。
そんな風に感じたのはこの冬はじめて。
季節が進んでいくなと思う。
しかし、寒くなると室内の暖房によって
暖められた気温と室外の気温の差が
大きくなるので服をぬいだり着たりに忙しくなるなと思う。
隣の町の駅前の喫煙コーナーに行った。
そこで僕を含めて5人が喫煙していた。
そのうち3人がスマホを見ながらの喫煙だった。
僕を含めてみんな中年以降の年格好の
男性ばかりだったけれど
そのくらいの年齢の男性でも結構スマホを見ているんだなと思う。
ファーストフードで食事が運ばれてくるまでのあいだ
スマホを見るのもごく一般的な行動パターンに
なってきている。
スマホを頻繁に見るのは若い人だけかと思っていたけれど
年配の人もけっこう見ているんだなと思う。
70才を過ぎたくらいの年齢になると
スマホを見ている人の率はかなり低くなるように思うけれど、、、。
僕は2年ほど前にSNSを全部やめてから
タバコを吸いながらとかファーストフードの店で
食事を待ちながらとかそういうシチュエーションで
ネットを見ることがなくなった。
スマホからタブレットに変えたので
外でネットを見ることにたいするハードルが
高くなったようにも思う。
今、もう一度SNSを始めようという気はちょっと起きない。
フェイスブックで現実の世界で会う可能性が
ほとんどない人とやりとりしたり
そういうことは少なくともいまは面倒で不毛なことだなと思う。

昨日、隣の町の歌声サロンに参加した。
先生がみんなの前でイタリアの歌を歌ったあと
「この歌は、愛するにはもう遅すぎた、
という歌なんですよ」と言った。
微妙にみんなが笑った。
まあ、愛するのに遅すぎるということはないと思うのだけれど、、、。
町の歌声サロンに出席する人はほとんどが
還暦過ぎの人だ。
そういう年代の人を微妙に笑わせるのが
先生はうまいなと思う。

水に流す

2018年11月13日 | 日記
松屋で食事をした。
おじさんの声が聞こえてきた。
「ちょっとおつゆこぼしもうたがな。
つゆだくってこんなにおつゆぎょうさん入っとるの?」とおじさんは言った。
「申し訳ございません。お客様のお服は大丈夫でしょうか」と
女性の店員さんが言った。
「服は大丈夫やけど、おつゆ入りすぎやがな
ちゃんと店の規定にしたがって、つゆだくのおつゆの量
入れてるの」とおじさんは言った。
「はい、分量はいれていると思います」と女性の店員さんは言った。
「分量入っとるか知らんけどほどほどにしてもらわんとな」とおじさんは
言った。
「申し訳ございません。作り直しいたします」と女性の店員さんは言った。
「そんなんええがな、今度から気を付けてもらえばすむことやし」と
おじさんは言った。
そうこうしているうちに厨房で男性の店員さんが
新しい牛飯を作ってきておじさんの前に出した。
「そんなんしてもらわんかてええがな
逆に気分悪いわ。作るんなら一発で
ちゃんとしたやつ作ってや。
どこでたのんでもこんなにおつゆの多いやつ来たことないで」とおじさんは
言った。
極力おじさんの方を見ないようにしていたので詳細は
わからないけれど結局おじさんはつゆだくのほうを
食べたのだと思う。
お店の側から見たらクレームは入る
こぼれたおつゆはふかなければならない
牛飯は二杯作らなければならないという状況に
くしくもなってしまった。
本当に外食産業というかもっと広くサービス業は
大変だなと思う。
おつゆこぼしてしまいました、ごめんなさい
ですむ話とも思えるのだけれど
そうはならないこだわりがおじさんにはあるのだと思う。
まあ、こだわりは人それぞれなので他人がどうこういうことでは
ないかも知れないけれど。
でも、こういうことが頻繁にあると
本当にどこからどんなクレームが来るかもしれない
という気持ちにお互いなってしまうこともあるような気がする。
なるべく穏便に時が流れればいいのにとは思う。

朝、ラジオを聞いていたら、日大のアメフトの選手が
関学の選手に危険なタックルをした問題で
立川地検は内田日大前監督が危険なタックルを
指示した事実の立件を見送る方針である旨が報じられた。
ニュースを報じたラジオのパーソナリティの方は
伝え終わったあと、これでは国民はとうてい納得
できませんと言っていた。
ごく個人的に
ラジオのパーソナリティが、立件しないという検察の
判断にたいしてよく調べもしないで
国民はとうてい納得できないなんていうべきではないのだろうと思った。
法律の専門家にはそれなりの事実認識が
あるのだろうと推察する。
確かに僕もタックルのシーンを映像で見たときには
ありえないことと思ったけれど
それと裁判の行方はまた話が別であるように思える。

過日、新聞の広告に出ていた樹木希林さんの
こんな言葉を思い出す。

今の世の中ってひとつ問題が起きるとみんなで
徹底的にやっつけるじゃない。
だから怖いの。
自分が当事者になることなんて
だれも考えていないんでしょうね。
日本には「水に流す」という言葉があるけど
桜の花は「水に流す」ということを表していると思うの。
中略
「水に流す」という考え方を
もう一度日本人は見直すべきではないかしら。

※この言葉は生前の樹木希林さんの言葉をもとに
広告用に製作したと僕が参照したサイトには
記載してありました。なので大筋は
樹木希林さんの言葉であるとおもいます。

許していては、悪いところが改まらないかも
しれないけれど
キリスト教のように許すという考え方も
大切であるように思う。

罪を一度もおかしたことのない人が
この女に石を投げなさい
というイエスの言葉はどこか心の片隅に
おいておくべきと思う。

律法によるのではない信仰によるのである

2018年11月12日 | 日記
曇り空のお天気。
朝はちょっと寒いかなと思う。
こうしてだんだん本格的に冬になっていくと思う。
今日は僕がすんでいる地域の降水確率が
40パーセントになっている。
ちょっとネットでいくつかのサイトを見てみると
降水確率40パーセント以上で傘をもって
でかけるという人が多いらしい。
また、降水確率40パーセントは曇りの予報のなかでもっとも
高い降水確率であるらしい。
いろいろとこういう数字も奥が深いんだなと思う。
僕は考えているときりがないのでとりあえず
降水確率40パーセント以上だと傘を鞄に
入れるようにしている。
しかし、40パーセント以上の降水確率予報が
出たのはちょっと久しぶりだなと思う。

今、来ている市民交流センターに
内閣府のポスターが貼ってある。
セクハラ防止を呼び掛けるポスターだ。
こんな男女のやりとりがそのポスターには記載されている。

「今日の服かわいいね。俺、好みだな」と男性
「関係ないでしょ」と女性
「やせてきれいになったんじゃない」と男性
「そういとこだけ見ているんですね」と女性
これもセクハラ?
セクハラを決めるのはあなたではない。
相手や周囲に配慮した言動を。と。

かつて村上春樹さんが交通標語のセンスのなさには
うんざりするという趣旨のことをエッセイに書いておられた。
春樹さんは特定の交通標語に言及されていたわけではないけれど
例えば交通標語といえばこんなものが思い浮かぶ。

飛び出すな 車は急に止まれない。

せまい日本 そんなに急いでどこへ行く。

などだ。

飛び出すな車は急に止まれないはまだ気にならない。
他方、せまい日本というけれど、実際に地図であちこちを見ていると
日本はかなり広い。
気候的にも北海道は僕が若い頃は亜寒帯と呼ばれていたし
沖縄は亜熱帯だったと記憶している。
せまい日本というのはなんとなく
大きな誤解を誘発する言葉であるように思える。

今日の服かわいいね、俺好みだな というのもちょっと微妙な気がする。

その服かわいいですね。僕そういうの好きです。
と書き改めると別にどうということないようにも思えるし、、、。
あまり、セクハラと言い過ぎると
男はなにも女性にものが言えなくなってしまうようにも思える。
まじめにものを考える男性ほどその傾向が強くなると思う。
いつか、山田征さんというかたの本を読んでいたら
わたしは決まりを作らないから違反者を出すこともありません
という趣旨のことを書いておられた。
それを読んで僕はうーんそういうことなんだなと思った。
パウロが律法からは罪の意識が生まれるだけである
という趣旨のことを書いているけれど
本当に律法という決まりごとにしばられると
また決まりを破ってしまったという罪の意識が
生まれるだけであるよう思える。
だから、律法によるのではない
信仰によるのである、とパウロの言葉は展開する。
言われてみるとその通りだなと思う。


ひかりがありますように

2018年11月11日 | 日記
今日は自宅近くのM神宮のお茶会に行った。
朝のうちはちょっと寒かった、というか
今日は日が照っている割りにはここ数日に比べて
ちょっと寒いと思う。
M神宮のかえでをみると紅葉は参道でまだちらほら
境内で半分くらい葉が紅に染まっている状況だった。
ここのかえでは参道と境内で種類が違うのかもしれない。
ただ、そこまで細かくは観察してこなかった。
この神宮にはJ天皇の都忘れの菊が境内に
ちょっとした囲いをつくって植えられていて
とても大切に育てられている。
その菊がいくつか白く咲いていた。
そんな季節だなあと思う。
菊の囲いの傍らにはJ天皇の歌がかかれている。

いかにして ちぎりおきけん 白菊を
都忘れと なづくるもうし

ちょっと自信がないのだけれど
現代語に訳すと
どのようにして約束したのだろう
白菊を 都忘れとなづけるのもよい
となるのだろうか
古語辞典がてもとになくて うし
を調べてないので違っていたら悪しからず、、、。

境内は絵馬のお札を奉納する準備もなされていたけれど
これは七五三のものなのか
新年に備えてもものなのかちょっとわからない。

ただ、本殿で宮司さんの息子さんが
七五三の儀式をしておられたので
きっと七五三にちなんだものであるような気がする。
ここのお宮の太鼓はかなり大きいのだけれど
やはり太鼓の音はいいなとしみじみと思う。

お参りを済ませてお茶の待ち合いの部屋へ。
待ち合いの床の軸には小さな鳥と紅葉の葉が描かれていた。
晩秋にちなんだものであるらしい。
ただ、植物と鳥の種類はわからずじまいだった。
茶室の軸には 安穏無事とかかれていた。
ほんとうに毎日が安穏で無事であるといいなとしみじみと思う。
結局、無事であること以上のおかげはないように思う。

一通り待ち合いに掲げてある今日のお道具などの目録に
目を通してから毎月お宮にこられている茶道具やの奥さんの
ところに挨拶に行く。
なんか渋い感じのふくさが展示してあったので
お聞きすると奈良の織元で作っていただいたものとの
ことだった。
なつめもいくつか展示してあって
そのうちのひとつに金色の丸い図形が描かれていた。
「これはなんですか」と僕は聞いた。
「今年の宮中の歌はじめのお題は
光なんですよ。なのでこの丸は日と月です」と茶道具やの奥さんは言った。
「あ、そうですか。本当に光があるといいですね
最近いやなことが多いですから」と僕は言った。
「本当に、地震とか台風とかね」と茶道具やの奥さんは言った。
「ですよね」と僕は言った。
すると、一人の女性がそばに来て
「このなつめ買います」と言った。
僕も茶道具やさんも「え?」と言った。
「いや、今、光という言葉が聞こえてきたので
買うことにしました。
お茶席が終わったら改めてうかがいます」と女性は言った。
「それは、ありがとうございます」と茶道具やの奥さんは言った。
「すごい」と僕は女性に言った。
すごい音速の決断力だと僕は思った。

お茶席では正客をされた女性と
ご亭主の女性が親しい間柄らしく
和やかに話がはずんだ。
しかし、それはお茶の先生同士のレベルの会話なので
僕ではちょっと内容についていけい面も多々あった。
勉強不足だなと思う。

お茶席をあとにしてもう一度、境内を散策していると
さきほど日と月のなつめを買い求めた人と
すれちがった。
お互いに会釈した。
本当にひかりがありますようにと祈りたい。
神は光あれと言われた。すると光があった。
という旧約聖書の言葉をしみじみと思い出す。
はじめに言葉があったというヨハネによる福音書の
書き出しはきっと旧約聖書のこの記述に
呼応しているんだろうなと思う。


イミテーションゴールド

2018年11月10日 | 音楽
山口百恵さんの歌のなかで
僕は宇崎竜童さんが作曲したものに
一番興味がある。
もっとも好きな百恵さんのナンバーは
絶対絶命で、その次がイミテーションゴールド
あとプレイバックパート2、横須賀ストーリーという
順序になろうかと思う。
いずれも宇崎竜童さん作曲、作詞は阿木耀子さんである。
これらの歌は時期的に僕が中学生、高校生の頃に
ヒットしたと思うけれどその頃の百恵さんのことを
僕は百恵さんかわいい百恵さんからかっこいい百恵さんに
変身してしまったなと思っていた。
いやあ、あのころの百恵さんはほんとうにかっこよかったなと思う。
あんなにかっこいいアイドルもう出ないのではないかと思うほど、、、。
さて、その宇崎竜童さんのことなのだけれど
ダウンタウンブギウギバンドのあのリーゼントで
サングラスをかけて革ジャンのような上着を着て
そんな竜童さんの姿が目に焼き付いている。
先日ちょっとユーチューブを見ていたら
竜童さんがかなり歳をとってから(ユーチューブの映像が
撮られた日付はわからないけれど
確実に竜童さんが還暦を過ぎたあとの映像に見える)
公民館の多目的室のような場所で少ない人数を
相手にギター一本でイミテーションゴールドを歌う
映像があった。
その映像の竜童さんを見るとサングラスをかけておらず
ヘアスタイルもリーゼントというよりは
単なるオールバックという感じで
とてもやさしいおじさんのように見える。
服装も白いアンダーシャツに長袖の白い
カットソーを重ね着したようなスタイルで
ちょっと見には風呂上がりの親父のように見える。
竜童さんは公民館のような場所の部屋に集まったみんなに言う。
「こういう場所でギター一本でやると言うのは
僕にとってはとてもヘビーなことなんですよ。
ドラムスやベースのサポートがあるわけでもないし
できたらやりたくないんですよね。
今日は山口百恵さんが18の時に書いた
イミテーションゴールドを歌います。
なにしろギター一本なので皆さん手拍子で
僕を助けてください。手拍子と言うかフィンガーチップ
でも手拍子でもいいです。みなさんのリズム感抜群の
手拍子で僕を助けてください。
でも最初はフリーテンポなので手拍子はしないでくささい。
そこで手拍子が入ると逆に歌えなくなりますから。
皆さんお願いします。
今日はちょっとスイング風のアレンジでやります」
そういう感じの気さくな語りで竜童さんは
会場のみんなをなごませている。
竜童さんの語りで、そうか、百恵さんがイミテーションゴールドを
歌ったのは18の時だったのかとしみじみと思う。
18才であの表現力。ちょっと考えられない。
さて、竜童さんの歌なのだけれど
スイング風のアレンジでやりますと言った割りに
最初の
シャワーのあとの、、、という部分
つまりフリーテンポの部分はまるで親父の鼻唄のような
感じになっている。
彼が窓辺で話しかけるわ というところからは
さすがにのりがよくなるけれど
それでもちょっとなんとなく親父風の歌いかたになっていることは
否めない。
竜童さんって結構やさしくて、性格も三枚目だったりするんだと思った。
それでウィキペディアで竜童さんのことを調べてみると
中学校からずっと明治大学の付属校に通っておられる
ということだった。
そして品行方正であり不良少年をしていたという事実はない
というようなことが書いてあった。
ロックを歌うときはワルのイメージで歌っていたので
実際の竜童さんを見るとそのギャップに
戸惑う人もおおいというようなことも書いてった。
そうなのかと思った。
何気に誕生日をみるとあの中島みゆきさんと
同じ日になっている。
生まれ年は竜童さんがみゆきさんより6つ上だけれど、、、。
うーんそういうことだったのかと思った。
桑田佳祐さんも竜童さんのファンで桑田さんには
ヘイジュードをもじったヘイリュードという曲もあるとか、、、。
阿木耀子さんにはひとめぼれで
明治大学で出会ったときに僕のお嫁さんになる人が
いると思ったというようなことも正直に告白しておられるようだ。
なんかいい感じ、と思った。
さて、百恵さんの歌を竜童さんが歌った映像をいくつか
見た。
アイドルに提供した歌を作曲者が歌うと
結局、作曲者の方がうまいじゃないかというのはよくある話。
でも、百恵さんは別だなと思う。
百恵さんの歌唱は宇崎竜童さんを越えているなと思う。