僕が読んでいるいる全国紙に コロナ 年末年始を乗り切るには というタイトルで要するにコロナに関してどういうことに気をつけたらいいかどういう対策を取るべきがということが書いてある。
記事は、東大医科学研究所の教授の方、そして都立駒込病院感染症科部長の方、そして日本水商売協会代表理事の甲賀香織さんの三方を新聞社の医療部が取材し、記事にまとめたものになっている。
記事を読んでいると、東大教授の方の話が最も抽象的で、日本水商売協会代表理事の甲賀香織さんの話が最も具体的で活き活きしているように僕には思える。
もちろん、物事を抽象的に捉えるということは大切なことで、具体論だけでは知識の体系性やまとまりに欠けてしまうことは事実である。
しかし、一個人の立場としてコロナの対策として何をすればよいのかということに関しては、やはり甲賀香織さんの具体的で活き活きとした話が最も役に立つように思う。
日本水商売協会代表理事の甲賀香織さんは僕なりに要約するとコロナの問題と対策に対して次のようなことを述べておられる。
“”
歓楽街では、陽性になると店に迷惑がかかると言って、PCR検査を受けない人も多い。「感染イコール悪」と位置づけられるからだ。
インフルエンザと同様に、「感染したら少し休んで、また出勤しておいで」という温かい対応が当然にならないと感染拡大は抑えられない。誰もが検査を受けやすくなる環境づくりが大切だ。
ビニールのカーテンで内部を仕切っている店もあるが換気は逆に悪くなるのではないか。飛沫防止や接触感染防止など、数ある対策のうち何を優先すべきか、根拠となるデータとともに具体的に示してほしい。
私は常に自分が無症状の感染者である可能性を意識して、検温、マスク着用、手洗い、アルコール消毒を徹底し、各店舗にも進めている。“”
今までコロナの対策について書かれたものをいろいろ読んだけれど、この甲賀香織さんの指摘が僕にとっては最も的を射ていて、また、現段階で現実的に取りうる対策として最善のものに思える。
特にビニールのカーテンをしているのは、大資本系列の店が多く、個人経営レベルの店はそういうことはしていないケースが多いように僕は思う。
お金はトレーの上で受け渡しとか面倒なことしているのも大資本系列の店が多い。
大資本の上層部にいる人は、そういう司令を下すのだろうけれど、本当に現場レベルのはなしになると、ビニールのカーテンを設置したり、飲食店のカウンターをアクリル板で仕切るのは、換気も悪くなろうし、そのビニールやアクリル板にコロナのウイルスが付着したら、そこから接触感染につながらないのかという不安が僕にはある。
見た目も僕には不潔に思えるし、、。
後ろで人が待っているのにお金をトレーに入れて受け渡ししてみんながイラつくのに耐えるしんどさはレジにたった人にしかわからないと思う。
“”インフルエンザと同様に「感染したら少し休んで、また出勤しておいで」という温かい対応が当然にならないと感染は抑えられない“”という甲賀香織さんの指摘はまさにそのとおりではないかと思う。
そして、どうして、そうならないのか、とも思う。
各方面の専門家の方には、休んで治ったら出ておいでという対応が当然になるようなエビデンスを集めてそのような情報を発信してほしいと思うのだけれど。
あそこでコロナが発生して、こんな差別が起きて、云々という報道ばかりでは、恐怖をあおるだけでそのような状態では感染、ひいてはコロナ騒動はいつまでたっても終わらないように思う。